EgofiLterの犀 公演情報 EgofiLter「EgofiLterの犀」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    秘密保護法成立の日本にぴったり
     流石、名作! 憲法違反の悪法、秘密保護法は、自民の狂犬、安倍らの目論見通り、強行採決という形で、形式上成立した。この作品の背景にあったものは、無論、ルーマニアの極右宗教組織、鉄衛団である。(ネタバレ追記2013.12.10)

    ネタバレBOX

     原作の翻訳をそのまま、上演すると2時間を超える作品だが、Egofilterの演出家は、イヨネスコの主張を活かしつつ、筋の展開を入れ替えたり、割愛したりして、スッキリ、クッキリ現代を生きる我々の皮膚感覚にフィットしたものに創り直している。非常にラフな言い方になるが、不条理演劇の特徴を短い単語で表すならば、それは可塑性と言うことになりはすまいか? 今作の眼目は、マジョリティーVSマイノリティーと、その移行過程でのメンタリティーの変化である。それが、表現されていれば、あとは、いじれる。乱暴な言い方になるが、そういうことだ。
     ベケットの「ゴドーを待ちながら」についても、それは言えよう。待っている間 の二人の会話に例えば、特定秘密保護法の話を入れても構わないし、米日の主従関係を入れても作品のバックボーンに変化は無いのである。
     因みに緑という単語が何回も現れるのは、鉄衛軍の制服のカラーを表しているのであり、犀への変身が黒で表されているのは、単に犀のグレイの肌を表すより寧ろ、枢軸同盟の仲間であったイタリアの右翼民兵組織、黒シャツ隊を暗示しているように思われる。
     つまり、今作のアップデイトな読みとしては、秘密保護法が衆参共に強行採決され、反動そのものである最高裁ですら、違憲状態を認めざるを得なかった選挙(それも不正があったとの内部告発がネット上に出回った)で“選ばれた”議員”達が、民意を無視し、アメリカの圧力に唯唯諾諾と従った官僚、政治屋、多くのマスメディア、財界はもとより、司法等々と共に、これから齎すであろう世の中を、過去の極右宗教組織、極右民兵らと重ね合わせて透かし見ることができるのである。
     実際、舞台を拝見しながら、特定秘密保護法と名付けられた違憲法が、アメリカにすり寄るのが大好きな駐米日本大使や駐英日本大使以下の外務官僚、TPPどころか、自動車で揉めた時ですら、何らキチンと物の言えなかった現経済産業省官僚主導の下、狂犬・国賊・嘘吐きの安倍、詭弁国賊、石破、菅、佐藤等々らの手で、強行採決された現況を見、即刻、罷免を要望すべきだと思った次第である。法律に詳しい方々、これが実現できるかできないか検討して頂ければ有り難い。(まだ法執行までには、日にちが多少ある。現時点では共謀罪は適用されないかもしれぬし)

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    2013/12/09 17:29

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