プレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』 公演情報 劇団つきかげ製作実行委員会「プレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    唯月ふうか...恐ろしい子
    主演の唯月ふうかが素晴らしい。彼女は歌、芝居のレベルが非常に高く、終始安定していて、安心して観ていられた。また歌声も透き通っていて歌も上手過ぎて心地よかった。彼女には人を惹きつける凄い魅力がある。観客を惹き込む力、魅了する力、求心力、スター性、華がある。

    唯月ふうかはキラキラと輝いていて観る者全てを惹きつける凄い魅力を感じた。主役を張るにふさわしく、彼女はスターの中のスターだと感じた。凄い子がいるものだと衝撃を受けた。彼女に何度も鳥肌が立ち、ゾクっときました。月影先生が北島マヤを見つけた時もこんな感覚だったのでしょう。そして何より作者の美内すずえ先生が唯月ふうかを「恐ろしい子」と評している事からも彼女の天才っぷりがうかがえます。フィクションなら幾らでも凄く描けますが、原作者にリアルに「恐ろしい子」と言わしめた唯月ふうかはまだ17歳。間違いなく末恐ろしい逸材です。
    唯月ふうかは一人で舞台を良く保たせ、舞台をリードし、一人で舞台の完成度を数段上げていました。彼女の歌ももっと聴きたいと思いました。

    ドラマや映画だと噛んでもNGを出しても撮り直しや編集で何とでもなりますが、舞台は一発勝負で生き物です。その舞台上でミスをせず、スムーズに高いレベルでパフォーマンスし続ける能力の高さは凄いの一言。しかもまだ17歳でこの実力は驚異。ほんと「恐ろしい子」です。あまちゃん等に出演していた若手女優などとは比べ物にならない程、唯月ふうかは群を抜いていますね。

    他のキャストでは大沢逸美が良かった。悪役が似合うし、歌も演技も上手くて、高笑いが最高。もし高笑い選手権なるものががあれば優勝です。

    他には美郷真也がさすが元宝塚宙組組長の実力。市山貴章は芝居が上手かった。
    他のキャストもセリフが少なかったり無かったりでもダンスや歌などで得意分野を活かしていました。

    全体としては宝塚などと比べると華やかさや豪華さにやや欠けるものの、 限られた予算と限られたスケジュールを考えると上出来の舞台でした。
    美内すずえ先生のシナリオや世界設定、人物設定もさすがで良かった。

    今回が劇団つきかげのプレ旗揚げ公演との事ですが、今回のプレ旗揚げ公演の成功で、本旗揚げ公演ではもっと予算とスケジュール的な余裕もとれると思うので、美内氏監修のもとで、劇団つきかげの更なる進化に期待したい。

    今後、ガラスの仮面の作中劇を多く上演していって欲しい。美内氏のシナリオ等はやはり良いので、出演者の頑張りや、演出・脚色の出来、素晴らしい音楽、スタッフ、裏方たち全ての力が合わさり、もう少し予算と時間をかけて完成度を高めたり豪華にしていければ更に良い舞台を作っていけるはずです。

    唯月ふうかは、今後も劇団つきかげの舞台で主役として活躍して欲しい。唯月ふうかは、ガラスの仮面の主人公、北島マヤや姫川亜弓といったフィクションの天才女優と比べられる大変な役です。ガラカメファンそれぞれが思い描く北島マヤや亜弓の最高のイメージと比べられるのだから最も大変な役です。ですが、唯月ふうかはノンフィクションでリアルに「恐ろしい子」です。唯月ふうかは、歌唱力とかキラキラ感とか、私がイメージする北島マヤ像を超えている部分も幾つもありました。本当にリアルに「恐ろしい子」。美内先生がそう評している事がいかに凄い事か。

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    2013/12/05 17:40

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