gymnopedia 公演情報 ミヤタユーヤ「gymnopedia」の観てきた!クチコミとコメント

  • もっともっと沢山の人に観てもらいたい!
    チケットプレゼントで観劇。5分遅れで開演。
    初日平日だからなのか、空席が目立つ。
    しかし、この公演を見ないのは大変もったいないと思う。

    この舞台を一言で表すとしたら、「調和している」。
    脚本、舞台装置、音楽(音響)、照明、衣装、演出、全てが素晴らしい。
    そして全てが計算され、この舞台はこれらのどれが欠けても成立しない。

    脚本。起承転結がはっきりしていて分かり易い。
    舞台装置。白と黒のコントラスト。シンプルかつ機能的。
    音楽(音響)。公演中の音楽もだが、客入れのBGMも好み。
    照明。色(特に青緑紫)や影の使い方が素晴らしい。
    衣装。シンプルかつ機能的。照明&舞台装置との相乗効果大。
    美術系は、本当に、互いの存在をアピールしつつ、それぞれをしっかり引き立てている。
    演出。相棒が亡くなるシーン、二人の切り替えは見事。
    役者。冒頭の長い説明で「“できる人”だな」と感じる。そしてミヤタユーヤが素晴らしいのは、登場人物に対してのリスペクトが伝わってくるところ。

    唯一残念なのはスモーク。
    もっと効果的に使わないともったいない。スモークで役者が見えなくなる時がある。非常にもったいない。
    少しずつ出すとか、直接舞台上に出さないで、逆方向に射出して拡散させてから舞台に届くようにするとか…
    そして客入れの前にスモークは充満させておくべきである。開演直前に、前からもくもくと煙が迫ってくるのは気持ちのよいものではない。

    一人芝居で、使う音楽もピアノ曲だから、ぐわぁーーっと盛り上がるということはない。
    だが、勢いだけの芝居なんかよりよっぽど観る価値がある。

    ネタバレBOX

    エリック・サティが「Eric」ではなく「Erik」と名乗り、山高帽に喪服(のような真っ黒の服)を身につけステッキ代わりの傘を持つようになった経緯の物語。
    彼と、彼を見いだしその音楽活動を支えた相棒の物語。

    エリック・サティを題材としているこの作品で印象に残るのは
    「美しければ正しい」「楽しいのが正しい」

    途中相棒は亡くなるが、百年後も彼に“生きて”欲しいとの願いから「楽譜を書け」と諭すシーン(それに反発するエリックの気持ちも分かる)や、エリックが相棒と出会った時にかけられた言葉を、相棒の最期に語りかけるシーンは感動的。
    そしてその言葉はエリックという天才を象徴する言葉でもある。

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    2013/11/28 23:44

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  • 本日のご来場、誠に有難う御座いました。

    そのうえ、素敵なコメントをご投稿くださり、重ねて心より感謝致します。

    えのきぃさんが言及してくださった「調和」についてですが、ミヤタユーヤ自身が舞台創りにおいて重視している大きなポイントでもあります。

    細工が仕掛けてありながらも、どんな方にでもわかりやすい脚本。
    舞台装置も、各部分全てに意味のあるデザイン、レイアウトを。
    ダンスにおいても、意味の無い「なんとなくカッコイイだけ」の動きはしない。

    「意味の無いことはしない。」これは、照明・音響に至るまですべてにおけるポリシーでもあります。

    そんなこだわりの部分を見抜いてくださり、また、お心のこもったご感想をお伝えいただき、感激致しました。

    ご指摘いただきましたスモークにつきましては、直ぐに改善策を検討致します。
    貴重なご意見、有難う御座います。
    照明音響舞台スタッフも長年共に舞台づくりをしている信頼の厚い仲間である本公演、常に「より良いもの」を目指していけることも、観劇をお楽しみいただけた要因のひとつとなっていることと思います。

    この度ご観劇いただけましたのも何かのご縁。
    今後とも、機会がありましたらぜひミヤタユーヤの舞台作品をご覧いただければと願っております。

    最後になりましたが、本日、開演時間が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。

    ご来場、そしてコメントのご投稿、誠に有難う御座いました。

    制作スタッフ

    2013/11/29 02:37

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