鳥瞰図-ちょうかんず- 公演情報 新国立劇場「鳥瞰図-ちょうかんず-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    フレームの中で。
    「シリーズ・同時代」のトップバッターは早船聡。
    「日刊Stage Power」でさえ知らなかった(笑)、間違いなくダークホースだ。
    この無名の作家が3人に選ばれたことについて、観劇して納得した。

    必ずしも順調とは言い難い日常に、風を吹き込む人物が登場する。
    実にオーソドックスで、安心感の大きい物語構成である。
    それぞれのキャラクタの立ち方や、笑いの感覚など非凡ではある。
    が、それ以上にフレームをはみ出すような感覚は一切なし。
    うーん、なるほど。これなら選ばれるわけだ、と僕は思った次第です。

    俳優陣の充実が、作品向上のためのベクトルを向いているのが○。
    これは当然のことだと思うのだけど、意外とそういう作品は少ないものデス。

    ネタバレBOX

    新劇系の文脈にある作家ではないのかしら、と今回は思わされた。
    本家であるサスペンデッズも同じような作風であるのだろうか。
    気になるから観に行っちゃうんだろうな……。
    名前を売るという意味では、今回一番得するのは彼のような気がする。

    それにしても。
    KAKUTAの桑原裕子といい、若い作家なのにこういう作品を書くんだなぁ。
    逆に言えば、新劇系の強さということになるのかしらん。

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    2008/06/15 01:52

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