紅小僧 公演情報 劇団桟敷童子「紅小僧」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    不吉
    面白い。

    ネタバレBOX

    昭和初期の古い風習の残る村。山神に神隠しされると恐れる村人たち。そこに、長吉(近藤正臣)の妻で、山神業師・彦助(池下重大)の母であるカゲヨに似た娘・豆蜻蛉(大手忍)が突如現れる。神隠しにあったカゲヨが帰ってきたことを不吉と不安がり追い出そうとする村人たちに立ち向かう長吉と彦助。豆蜻蛉を山(異界)に返し、山が燃え、村の呪縛は解かれ、豆蜻蛉は紅小僧となった。

    方言でかつしゃべりが早くて聞き取りにくいとこもあって、設定がきちんと飲み込めなかったけど、やはりのめり込める。帰ってくる(戻ってくる)ことを不吉と恐れる村人らは、老婆(鈴木めぐみ)が言ってたように、人間失ってくのが自然だということの裏返しなのかなと思った。

    長吉に連れられ、異界に戻る豆蜻蛉のシーンは、いい演出効果。笑顔で去っていく豆蜻蛉と、失った空気の長吉(と笑顔の村人)を包み込む、燃えるような紅葉が美しい。

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    2013/11/16 21:40

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