満足度★★★★★
感心と嫌悪
満席の客席をも圧倒する舞台上の人数。
あの箱にこの人数の出演者は贅沢ですね。
オープニングで、その人数に圧倒されました。
そのオープニングがエンディングでリフレインする演出が興味深かったです。
作品のテーマは、さまざまな恋愛のかたち。
そして生き様。
その中で、職場のイジメには嫌悪感を抱きました。
ましてや同性愛を嗤うことや、それをそのままにしている展開も嫌でした。
舞台であるにも関わらず、それを演じる俳優さんに対しても嫌悪感を感じてしまいました。
それはある意味、演出や演技が見事だったと言えるのかもしれませんが、決して後味は気持ちよくありませんね。
中学時代のちょっとしたことをきっかけに人生を踏み外してやんちゃな道をあゆんでしまった(と考えている)女性の幸せの気配に、希望が見えました。
ラストで好意を寄せてくれた男性と手を繋いで歩く姿に救われます。
彼女の台詞「キレイごとにしていい?」を考え続けています。