振り子時計物語 公演情報 劇団暴創族「振り子時計物語」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ただいま、おかえり
    大人になったら自分で決めるということですね。

    ネタバレBOX

    母親は自分を捨てたと思い込んでいる娘に対して、誤解したままではいけない、母親の気持ちをきちんと娘に伝えて上げようとする古時計の粋なはからいによるタイムスリップの話でした。

    連帯保証人でもないのに父親の借金を娘に払わせようなんてそもそも理屈に合わないなと思っていましたが、借金取りが実は古時計の友人の妖精みたいな存在と分かってすーっと得心しました。

    親権を巡る調停のときに、事前に両親と相談して、島で両親と一緒に旅館を経営しながら娘を育てると主張すれば良かったものを、それをしないで、決定後に親権が無いにも拘わらず娘を連れ去ってしまったことで、母親にはその後面会の機会が与えられなくなってしまった訳ですが、父親に育てられたことが決して悪かった訳でもありません。

    そんな過去を踏まえた上で、あくまでも歴史は変えないという姿勢が行き渡っていました。

    そして、小学生のときに旅館の女将さんになるという夢をお祖母さんに話したことを思い出し、親権に縛られていた子どもの頃とは違う大人になった今、改めて自分の意志で女将さんになる決意をしました。とても素敵な決心で、本当のただいま、おかえりになりました。

    タイムスリップする迄がちょっと長いかなと感じました。大声を出すのも気になりました。母親の、「早く宿題やりなさい、早く大人になりなさい。」という言葉はとても印象的でした。

    ところで、「ネジを巻くゼンマイ」という台詞がありました。一回だけ言い間違えたのかと思ったら、その後も「そのゼンマイ頂戴」みたいな台詞があって、完璧に誤解しているなと思いました。シダ植物のゼンマイに似ていることから時計の内部のぐるぐる巻かれたバネのことをゼンマイと呼ぶのであって、手に持って回す道具は時計の鍵です。あるいは、穴に入れて回すことから鍵のことをネジと呼んでもいいのかしれません。前者は、「時計の鍵」、「ゼンマイを巻くネジ」が、後者は、「その鍵頂戴」、「そのネジ頂戴」の方が自然だと思います。いずれにせよ、アニメのぜんまいざむらいの外観から誤解してしまったのでしょうか。

    それに、ネジを巻くときは内側に回すと覚えていたような子供の頃の記憶があります。針を動かすゼンマイは右側ですから、時計回りに回していたように見えましたが、反時計回りに回すのが自然なような気がしました。

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    2013/11/11 11:25

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  • ご連絡遅くなりましたが、
    ご来場、コメント、
    本当にありがとうございます。

    貴重なご意見ありがとうございます!
    少しでも楽しんで頂けましたら嬉しいです!!

    これからも精進して行こうと思いますので
    今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



    2013/11/16 18:02

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