満足度★★★★
コンパクトながらも独自性溢れる仕上がりの作品に
おそらく今年の4月に蜷川演出の「ヘンリー四世」を観ていた影響もあったと思いますが、はしょりすぎの感がややあるかなという気がするものの、見せ場を絞ったメリハリをつけた場面構成でコンパクトながらも学生さんらしい独自性がよく出ていた(全体としてみるとフォルスタッフがいわばトリックスター的な役割を果たしていたこともよくわかるなど)史劇エンターテインメント作品になっていたと思います(第一部だけでもまともにやると3時間くらいかかるのですが、それを今回は第一部、第二部の連続上演で3時間に収めたということで翻訳、台本の方々は取捨選択も含め相当のご苦労があったのではないでしょうか)。効果音を含めた音響や音楽を生演奏で行っていたのも新鮮な感じを与えていてよかったです。
「ヘンリー六世」と並び「ヘンリー四世」は長編史劇であるためか全パートが連続上演される機会があまりなく、プロジェクトに参加された学生の皆様にとっては大変有意義な思い出に残る体験だったのではないでしょうか。また、私にとっても、今回、蜷川版とMSP版の「ヘンリー四世」をあまり間を置かずに共に観劇できる機会を得られとても有意義な体験をさせて頂きました。
2013/11/23 16:06
あたたかいご感想をありがとうございます。
蜷川幸雄氏の演出と併せてご覧いただきましたようで、明治大学シェイクスピアプロジェクトならではの『ヘンリー四世』をお楽しみいただけましたならば幸いです。
ご来場誠にありがとうございました。
スタッフ・キャスト一同心よりお礼申し上げます。
よろしければ、是非来年度も足をお運びいただければ幸いです。
学生プロデューサー 田所早紀