ヘンリー四世 公演情報 ヘンリー四世」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    よくぞここまで
    確かに凄い。よくこれだけの規模の舞台を作り上げたものです。
    役者は皆、学生さんですが、よく訓練されています。大きな舞台に必要な声量、滑舌で全く問題ありません。生演奏の音楽も、、一曲だけ入った歌も素晴らしかった。
    若くしてこのような舞台に出られた学生たちが羨ましいです。

  • 満足度★★★★

    コンパクトながらも独自性溢れる仕上がりの作品に
     おそらく今年の4月に蜷川演出の「ヘンリー四世」を観ていた影響もあったと思いますが、はしょりすぎの感がややあるかなという気がするものの、見せ場を絞ったメリハリをつけた場面構成でコンパクトながらも学生さんらしい独自性がよく出ていた(全体としてみるとフォルスタッフがいわばトリックスター的な役割を果たしていたこともよくわかるなど)史劇エンターテインメント作品になっていたと思います(第一部だけでもまともにやると3時間くらいかかるのですが、それを今回は第一部、第二部の連続上演で3時間に収めたということで翻訳、台本の方々は取捨選択も含め相当のご苦労があったのではないでしょうか)。効果音を含めた音響や音楽を生演奏で行っていたのも新鮮な感じを与えていてよかったです。
     「ヘンリー六世」と並び「ヘンリー四世」は長編史劇であるためか全パートが連続上演される機会があまりなく、プロジェクトに参加された学生の皆様にとっては大変有意義な思い出に残る体験だったのではないでしょうか。また、私にとっても、今回、蜷川版とMSP版の「ヘンリー四世」をあまり間を置かずに共に観劇できる機会を得られとても有意義な体験をさせて頂きました。

    ネタバレBOX

     今月、第一部と第二部の連続上演でありかつその編集版という意味で形式が同じ蜷川版の「ヘンリー四世」の収録舞台の放映がWOWOWであるようなので、ご興味のある方はご覧になって違いをあれこれ見比べてみるのも楽しいかと思います。

     蜷川版とMSP版の演出方法で顕著に異なるのはその舞台の使い方ではないでしょうか。蜷川版では舞台の奥行きを活用して縦方向に登場人物たちの登場、退場と装置の移動をさせることで演出効果を高めていましたが、MSP版では舞台の横方向と上下方向をうまく活用することでその効果を出していたと思います。
  • いい雰囲気でした
    明治大学の駿河台。アカデミーホール。すごく立派なホールでした。


    『ヘンリー四世』って、一部と二部があるのね。

    「ヘンリー四世? ああ、知ってる、知ってる。読んだことある」
    でも二部は知らなかった。だってさ、ぼくが持ってる世界文学全集のなかの一冊、シェークスピアの本には、一部しか掲載されてないんだもん。
    そうだよなあ。確かに本には『一部』って書いてあったような気がする。ということは二部もあるんだよな。

    15分の休憩を挟んで、一部と二部を同時に上演してました。合計約3時間。「やれやれ、3時間もか。とほほ」
    でも、そんなに辛くはなかった。あっというまだったとは言わないけど、それほど苦痛ではなかった。


    音が良かったんだよね。演奏というか。太鼓叩いたり、木琴叩いたり。ピアノやラッパもあった。演奏、楽しかった。ずっこけるときの効果音とかね。


    舞台美術もよかったよ。階段になってて、いろんなシーンで、いろんな動きが出来るように考えられてた。


    明治大学、全校をあげての企画。いいよね、こういうの。全校からやり気のある人達が集まって、やってるんでしょう?素晴らしいな。
    来年も行けたら行こう。来年は何やるのかなあ。

    ネタバレBOX

    一部は読んでたから理解できたけど、二部はよくわからない部分も。あの人たち、なんで捕まっちゃったのかなあ。弟が卑怯な手段で敵を処刑してて。どんな伏線なのかなあと思ってたけど、別に伏線でもなんでもなかったようで。


    王様の役とかさ、大学生が演じるわけで、いやあ、若い王様だなあ、という感じで違和感ありまくりだったけどね。仕方ないよね、そんなの。どうしようもないからさ。
    仕方ないんだけど、そういう部分で、言っちゃ悪いけど、学芸会的な雰囲気もあって。微笑ましくもあり。
    あの太った人も老人には見えないよなあ。


    若者が老け役をどう演じるか。それがシェークスピアを続けるうえでの今後の課題ではないでしょうか。

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