らぶ・まん的キャンディ「あめちゃん」 公演情報 らぶ・まん「らぶ・まん的キャンディ「あめちゃん」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    緻密さが欲しいが
     結局、皆モテたいのだ! という仮説(思い込み)から始まった今作。モテ過ぎたらどうなるか? を主として女の子の視点から描いたと言えよう。

    ネタバレBOX

     主人公はCandyという名の女子大生、彼女は女子大生憧れの的の詩人教授、マクフィスト(メフィストのもじりか?)からも求愛されたのだが、少女らしいためらいから拒否。然も、実家で使っている庭師から彼に気があると誤解され、ただならぬ関係になってしまう。だが、その現場を口さが無い連中と父に押さえられてしまった。
     と、どういう訳か、Candyは、風俗店で働くようになっており、口さが無い連中が囃したてたりもするのだ。が、連関が描かれておらず、雑な印象を与える。
     この後も展開に必然性はなく、只、のんべんだらりと流され堕落してゆく女が、描かれる(終には実の父とまで)。これを、彼女自身が、“愛の使者”であると位置付け、善意に解釈すれば、産む性として、♂の玩具にされつつ、その♂どもを愛するという次元に自らを置くことでフィジカルレベルを超えようとする試みと取れないことはない。この解釈通りだとすると、結果的には娼婦即ち聖女という定義が導き出される。だからこそ、最後の場面で体から花を咲かせる存在に転化したのだろう。こうとると、若干シュールだが、面白い解釈たり得るかも知れぬ。
     役者と言える演技をしていたのは、坂中 久志1人というのは情けない。

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    2013/11/07 15:34

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