満足度★★★★
「空気を読む」とはこういうことか
会場のカフェがほんとに心地よい空間でした。芝居が始まる前は、コーヒーの香りや、静かな音楽が流れるカフェの雰囲気を楽しみつつ待ち、そのままスっと芝居とも、この店の日常ともつかない一幕に誘われました。場所が本物のお店だけに、演技らしい演技をするととたんに浮いてしまうところを、お店の静けさそのままの役者陣の演技がぴたりとはまり、マスター役の人など本職かと思うほど。落ち着きが常態であるべきのカフェだから、当然長い沈黙のシーンもありましたが、立ってるだけで絵になる奥田ワレタさんの姿に、「劇的」とは違う役者の力を見た思いがしました。