止むに止まれず! 公演情報 ソラリネ。「止むに止まれず!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 芝居でこんなに笑ったのは初めて
    チケットプレゼントの繰り上げで、Wキャストの鈴チームを観劇。

    いやー…素晴らしかった。
    自分でお金を払ってでも、もう一方の空チームを見てみたいとさえ思う。
    お芝居を見てボロ泣きすることは多々あるが、こんなに笑ったのは初めてだ。
    他の方も書いていらっしゃるように、脚本が見事!
    ギャグに頼らなくてもこんなに笑える。
    こんなに複雑に絡み合った話なのに、観客は全く混乱せずに観られる、練りに練られた脚本。
    笑い所や泣き所の分配も文句なし。
    そしてその脚本を見事に演じた役者さんの演技力。役者が役にぴったりハマっている。
    きちんと役者が舞台の上で役を生きている。
    あんなに大声出しているのに、誰一人として声が枯れていない。
    あの広島弁も相当稽古したんだろう。

    舞台上に時計があり、暗転もなく、時計がいじられることもない(劇中と実際の時間経過は同じ速度)ので、2時間が短いとか長いとかは思わないのだけれど、お腹いっぱいの2時間。

    時間の流れが同じことで、泣かせるシーンと夕暮れが重なるのがまた涙を誘うのだ。
    最初にちょろっと出た人物が、最後に総ツッコミを受ける人物であると誰が予想しただろうか。

    ネタバレBOX

    音信不通だった息子が、婚約者を連れて帰って来るという。
    しかし「息子」は「娘(いわゆる男の娘ではない)」になっていた。それをカミングアウトする前に、家族(と住み込み従業員)は「息子」を「息子の婚約者」と勘違いする。
    そこから嘘と勘違いの連鎖が始まる。ここまでが笑いパート。

    勘違いが解けた後は泣きパート。
    ここは泣けたなぁ。
    二人のことを認めることになる、父と婚約者の飲み比べも。

    そして万事解決!と思いきや、まさかの白タキシード!?え、お姉ちゃんも?
    ……って、お姉ちゃんは何でもなく、なぁんだと思ったのも束の間、「父ー!!p(`Д´)qおいぃー!!」と観客と家族らにツッコませる二段構えのラスト。
    あんなに良いこと言って、婚約者を試したあの飲み比べも台無し!父ー(;´Д`)もうっ!!

    登場人物の中で唯一全ての真実を知り、各人がどのように勘違いしているかを把握しているのは住み込み従業員。家族に一番近い赤の他人という所がまた面白い。

    一つだけ注文するとするならば。欲を言うならば。
    あきら役にもっともっと女性らしさが欲しい…かな。
    女形が女性らしさを研究し尽くして、女性よりも女性らしく見えてしまうような、女性が惚れ惚れしてしまうような。
    それか、ふとした瞬間に男らしさが垣間見えてしまうか。
    普通の、かわいいと言われて喜んでいる女の子だったので。

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    2013/11/02 01:39

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