満足度★★★★
正攻法
戯曲もリリアン・ヘルマンの古典。
演技・演出も正攻法。
正攻法の作品が好きな人にはお勧めできる。
私個人としては、その点が物足りなく思えたが、それは趣向の問題なのかもしれない。
と言っても、リリアン・ヘルマンの戯曲は素晴らしい。
物語劇だが、その解釈は一義的ではなく、どのような解釈も可能な素晴らしい作品。
今作は、演出家の黒澤世莉さんが翻訳もしていて、そういう意味でも、
これが古典だから素晴らしいというだけではないのかもしれない。
(小田島雄志訳など、他の人が訳したこの作品を、私は読んだことも、観たこともないので、実際のところはわからないが。)
趣向の問題もあり、舞台の満足度は☆3の印象ですが、この戯曲は素晴らしいと思うので☆4にします。