満足度★★
10月30日『うれしい悲鳴』
うーん・・・、初演で好きだった要素がことごとく抜け落ちちゃってて、個人的にはかなり残念な再演だったかも・・・。
「雨天決行」シリーズで密度の濃い「劇団・アマヤドリ」の空気を体感した後なせいか、今回の上演、劇団員や常連客演が出てるシーン以外ではアマヤドリ特有の長台詞の面白さが思いのほか届いてこない、そんな「アマヤドリっぽいけどアマヤドリじゃないなんかニセモノ」に観えちゃったのがつらかったかなあ、と。
「いい」役者はいてもその「いい」のベクトルがそろってない、そんな「集団」感みたいなもんの希薄さも目立ってたような。
初演では複数の役者によって演じられていた主人公ミミが、今回は一人の役者が演じていたのも、初演と比較してキャラクター像が萎んでしまっていたり、視線の錯綜の面白さがなくなってしまっていたりといったような結果につながっちゃってたんじゃないのかなあ、と。
初演の舞台にはあった「広がりの豊かさ」のようなものが後退して、反面、初演でもうっすらとは感じてたこの作品の「すいません、そういうの乗れないです・・・」的な部分がいちいち引っかかって引っかかってしょうがない、そんな観劇になっちゃってたのはとても残念でした・・・。