ニッポンヲトリモロス 公演情報 劇団チャリT企画「ニッポンヲトリモロス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    どういう作品と捉えるかで見方がだいぶ違うような・・
    ルデコなんかの「チャリT」とかを念頭に置くと、
    不完全燃焼感が漂うかもしれない。

    劇場内にいて、観客の空気からそんな熱量を感じた。

    ・・ただ、自分としては、この舞台の色んな緩やかなアイロニーは分かったうえで、
    一番雰囲気の似ている作家として、
    昨年のTPAMで一部の暇人を沸かせた気がしないでもない
    「セルジュの特殊効果」のフィリップ・ケーヌを思い出したりしてみた。

    「こんなユルい皮肉じゃこの俺のアツいテンションは納まらない、帰る!」
    という人間が現れるのもありえそうだとも思った。

    ただ、日本人は、ヨーロッパの観客以上に異常に我慢強いため、
    せいぜい寝るくらいかもしれない。

    そんな中、観ていて、どうもこれは今までのチャリTと違うかもしれない・・
    このゆるふわ感。

    これなら、そこら辺でバッグにキノコやリラックマを付けている
    政治に関心のない女子高生にも、
    楽しんで観れるかもしれない。

    あんまりアツい体温で全開では、
    一部の熱狂的な人以外の大多数には受け入れられない。

    そういう意味では、ノンポリの若い世代にも、
    押し付けがましくなく、軽く観れるようで、
    意外と想像力を広げれば
    「ああも観れる、こうも観れる」というこの作品はイケるかもしれないという気がした。

    ネタバレBOX

    正直、なんでこの作品がこれだけ評価が低いのか良く分からない。

    怒って言っても、誰にも何にも伝わらないものだと自分は思う。

    ゆるりと、ふわっと、
    何かを押し付けるんじゃなく、
    「このままじゃ日本終わっちゃうかもよ」
    という道筋を、なんとなくリーゼントの揺れ具合を眺めながら
    ファンタジーめいた宿泊者を想像しながら、
    感じられるこの舞台はなかなかのものだと思う。

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    2013/10/30 21:54

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