やはりアトリエ公演は好きだ!
いやー…言葉にならない。本当、すごいものを観てしまった。
衝撃がすごい。
少しくらい予定をねじ曲げてでも観る価値はあったし、チケット代以上のものを頂いた。
劇場に入ってまず衝撃。
舞台は客席側以外(舞台の床、両側面、天井、奥)をすべてベニヤ板で囲ったもの。
そこに奥行きのある映像を映し出している。
今までの文学座では見たことがなく、アトリエ公演の精神である「挑戦」をまず感じる。
この舞台装置の使い方(奥部分が開いて役者がそこから出入りする!産まれるシーンは印象的!)やWi-Fi、スマホ(?)といった文明の機器を使った舞台づくり、とても良かった。
横方向から当てられた光源によって出来た影も計算された舞台だった。
一つ一つの言葉が突き刺さる。一つ一つの言葉に考えさせられる。休むことを許さない。
だから、見終わって結構疲れた。しかし嫌な疲れでは全くない。
個とは、全体とは。孤独とは、愛とは。生とは、死とは。
そして人間とは。
人間、死者、ゴキブリ人間。
こんなに沢山の人種が舞台上に同時に存在し、時系列もバラバラだが、全然混乱することはない。素晴らしい。
前半1時間20分、後半55分でしたが、私には全然長くなかった。
文学座の役者さんは、本当に鍛えられていらっしゃる。
自然。ちゃんとそこに存在している。
この長時間の公演を、長いと思わせない演技力。
全役者さん素晴らしかったです。
この舞台を完成させた全ての方に讃辞を送りたい。
いやー…本当にすごいものを観てしまった。