小部屋の中のマリー 公演情報 DULL-COLORED POP「小部屋の中のマリー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    また味見したくなる強烈な後味
    初めてなのにそんな気がしなかった。
    上質なデジャヴ。
    すごく味が濃い。
    きっと舐めたら、にがいんだろうな。

    ネタバレBOX

    客入れの時点で、楽曲のチョイスのセンスのよさに幸せな気分になった。

    開演を待ちわびる観客の心地よい雑音が、いつのまにかイントロに溶けていく。その後の強烈すぎる1コマ。その世界の中に引きずり込まれた。

    御伽噺のようなゆったりとした空気。
    急に見せ付けられる現実。空想。sex。
    ついて行こうとするとそっぽを向かれ、予想もしない場所で新鮮な感動がある。
    いい女、のような脚本だった。

    作品にでてくるキャラクター達は、誰もが利己的で、傲慢で、寂しさをかかえていて、一人の人間として愛さずにはいられない。
    共感でもなく、幸福でもなく、なんとも言えない気分になった。
    あえて、劇中の事象でたとえるなら、Hのあとの煙草かな。

    残った謎は、
    冒頭で本を右足でけり倒した彼女が、最後まで右足をひきずり続けていた理由はなんなんだろう。
    明日の千秋楽、仕事が早く終わったら見に行こうかな。
    三回目割引とかあるのだろうか。

    二点ほどマイナスな意見。
    安城を追い詰めていくシーンで、あと一歩ドロドロとした人間臭さを感じたかった。すごくキレイに整理されているように感じ、若干の違和感が残ってしまった。

    ライヴペインティングでもっとArt性かライヴ感が欲しかった。綺麗さでも完成度でもないものが欲しい。
    見ながら、どんな作品が出来上がるのか予想できてしまうのが惜しい。


    最後に、すごく個人的だけど弁護士と看護士が大好きでした。

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    2008/06/08 23:45

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