【終演しました!ありがとうございました!】DOLL 公演情報 キレイゴト。「【終演しました!ありがとうございました!】DOLL」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    少女たちの思春期
     思春期の女の子達5人は、高校1年で寄宿制の学校に入ったルームメイト。如月 小春が、実際に起こった集団入水事件を基に書いた本作は、未だ、世界と向き合うには幼い、期待と不安にないまぜになった少女たちの不安定で幽き在り様を呈示した。

    ネタバレBOX

     蝶よ花よと育てられ、思春期ともなれば、異性への興味や好奇心も湧く一方、同時に不安も抱えなければならない少女達は、自衛の為にも、微妙な距離を世界に対して持つことを宿命づけられる。それは本能に近いものかも知れないし、社会的なものかも知れない。寧ろ、実際には、それらが分かちがたく結びつき、身体的な変化が追い打ちを掛ける、ということでもあろうか? 何れにせよ、実際問題、体験が不足している分、既知の体験をベースにせざるを得ず、その狭いことにも気付かぬまま、自分をガードしてくれる距離が同時に自分の可能性を阻んでいることには臆して気付かぬまま、不安定なメンタリティーを共有できるルームメイトの共同性に殉じた物語ということができよう。
     唯、この物語は、恐らく思春期の少女達は誰でも通り過ぎる過程なのだ。そして、このメンタリティーが、常に、個々の少女のそれに共通するものであるが故にこそ、人気のある作品なのであろう。
    男達が良く言う“箸を落としても笑いたがる”云々の少女達の不安定感とは、このようなものである。
     有名な作品なのであらすじなど内容については、述べない。今作に関しては、演じている女優も演出家も若い女性なので、ちょっと前まで、主人公と同じような体験を持っていた女性達である分、実感の籠った瑞々しい舞台であった。空間的にも、小さな小屋で、親密感が共有でき中々迫るものがある。

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    2013/10/19 12:57

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  • ハンダラ 様
     
     
    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    キレイゴト。主宰の日向あこです。

    この度は、ご来場いただき、誠にありがとうございました。
    作品に対する分析も、興味深く読ませていただきました。
    それぞれが抱えている不安定の理由に違いはあれど、根にある部分は同じ「何か」であるはずだと、自らの経験を基に紐解いてみた作品でした。

    また、機会がございましたら、キレイゴト。を手にとって見てください。
    遅くなってしまい申し訳ありません。
    本当に、ありがとうございました。


    2014.03.10  キレイゴト。主宰  日向あこ

    2014/03/10 01:13

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