2番目の女たち。 公演情報 崖っぷちウォリアーズ「2番目の女たち。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    セカンドガール
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。95分。

    ネタバレBOX

    徹平(葉石充)のバーにて誕生日会をする女性5人と2人の男性客と2人のバーテン。弁当屋に勤め化粧っけのない地味なフミエ(大見遥)の誕生パーティといいつつ、着飾った女性らの興味は男性客のイケメンに集中。自分らをセカンドガールと冷笑しながらも、自分以外を嘲り馬鹿にする女性たち。突如、優しげなバーテン・吉郎(須加尾由二)が、イケメン・遠藤(大塚公祐)の腹を包丁で刺し、フミエ以外の女らに、一人殺す人間を選べと迫る。女の子が乗り移ったような吉郎は自分はワカコで吉郎は眠っている、これはフミエのためだと言う。困惑する女性らは、次第にヒートアップし殺し合い寸前にいたるが、フミエがそれを制止し、ワカコの包丁がフミエの腹を刺す。一年後、それぞれの想いを胸にバーに集まった面々。そこにフミエが姿を現し、自分はフミエではなくワカコだと告げる…。

    思った以上に痺れる内容だった。
    マサミ(松田千尋)、セツコ(蓮菜貴子)、ナオコ(望月一花)、リカ(里璃)らの人を小ばかにする態度が上手い。自尊心を守ろうとするかのように(自分でなく)他人を下に見るサマがいい。
    吉郎がワカコに変わるという展開をはっきりさせないのもいい。結局ワカコとは誰なのかって疑問を残して終演となる。吉郎の子供時分を知る女の子なのか、セツコが堕胎した女児なのか。「歪んだ醜い女性性を敵視する純粋な女の子」という性質で一途に誰かのために行動するサマと、マサミらの対比が面白い。突っ走るという意味ではどっちも怖いけど。そう、怖い舞台と思った。

    美人やイケメンを配置しつつも、それだけでないものを表現した舞台でよかった。

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    2013/10/11 22:40

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  • ご来場ありがとうございました!

    2013/10/12 10:44

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