音楽劇「それからのブンとフン」 公演情報 こまつ座「音楽劇「それからのブンとフン」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    安っぽい思想がいっぱい。
    井上ひさしの代表的な戯曲。初のこまつ座なので、かなり期待して行ったのだが…途中で観るのが厭になった。

    役者は申し分無く、市村正親は魅力的で、小池栄子もなんともコケティッシュ。新妻聖子は楽しそうに悪魔を演じる。
    上手に置かれたピアノでは朴勝哲が美しい音を奏でる。
    出だしは良かった。こりゃ、いいぞ、とわくわくしてくる。

    しかし…

    ネタバレBOX

    途中から、安っぽい権力闘争の場となった。
    そういえば、これが書かれたのは1975だ。さもありなん。
    そして、周りを見渡せば、多いのはその頃青春を送ったであろう、団塊の世代。

    「人間が一番好きなものを盗むの。それは権威」「権威をまとった人間は人を意のままに操ろうとする」(正確ではないが)だの、
    「盗むのです。貧しい人からはその貧しさを、悲しむ人からはその悲しみを、権力者からはその権力を…そうすれば、人は本来の姿になる」

    本来の姿って何だよ、と突っ込みながら、うんざりしてしまった。
    ファンタジー的な要素の強い話に、こういう台詞を持って来られると、小学生におとぎ話をしながら説教をするオヤジの話を聞いているような気になってくる。

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    2013/10/10 09:25

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