みんなの絵 公演情報 劇団お魚レモンパイ「 みんなの絵 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    う~ん状況が悪かったなぁ
    観劇後に映画「ランナウェイ」(数少なき好きな俳優の一人であるR・レッドフォード監督・主演作品です)見てしまって・・・・星の数が減りました・・・。
    台詞の配置の仕方や内容など細かいとこまで気を配ることの重要性が、作品には不可欠だよなぁと感じてしまったからです。ちなみに座席の配置や客あしらい(劇場内への入退出時)についても星はひとつ減らしたかったし・・・。基本は評価できるのだが細かいとこや説得力が不足してたし・・。 (1時間45分予定が約2時間弱になってました千秋楽)

    ネタバレBOX

    美術教室の一室が舞台であり、舞台セット=美術は良く出来ていました。
    壁を突き抜けたり、泣いた時の涙の出し方など。観客の予想を超えるギミック(?)が結構驚かされて楽しめました。
    その美術教室に集っていた4人の美大生が徴兵され戦火に散り、残された親しき人たちの悲しみや継がれた命にまつわる話でした。
    正直同じ教室で孫がデッサンしにくる話も盛り込んでましたが、関わり方が今ひとつだったかなぁと感じました。ちょいと下ネタに走るとこも多くしなくてもとも思ったし。
    観客は若い方中心で、知り合いが多いのかなぁと思った。(男女比は同じくらい)→解散という話を控えてて同窓会風に再会などをされた方々が多かったんだと後日納得
    写真屋のボンボンとして出てくる主人公の一人に兄がいて、名家の次男がこんなとこにという嫌味も言いにくるのだが。そこでの話に出てくる銃がエゲレスと取引のある証拠のようにルガーっぽいの出したんだけど・・・。小さすぎて玩具ぜんとしてしまい、見てて違和感が強かった。手広くやってるというのなら、独との取引もあってとワルサーPPKとか、米のガバメントでもよかったと思いました。
    大東亜戦争ですぐにゼロ戦の特攻だすのも分かり易さがいいのでしょうが、徴兵されて1年足らずでパイロットになれるものでしょうか?陸軍では日本刀振り回しますが、軍刀とか銃剣でもよいのでは?衣装などがわりとしっかりされていた分もったいない話だなぁと感じました。
    何かとイーゼルに立てたキャンバス使ってましたが、簡単なクロッキーならスケッチブックの方が納得しやすいですが・・・。
    以前黒澤監督が映画で使う小道具の手紙に内容を求めて、白紙を封筒に入れていたスタッフにきつく当たったとかいう話を聞いたことがあり。その時は何て傍若無人な監督で我侭な人だったんだと思ったのですが。最近監督が怒った理由がわかるような気がしてきました。舞台とか映画という偽りの世界を構築するからこそ細部にリアルを拘りを求めたのではないだろうかと思うようになりました。
    また戦況を登場人物が語る時、何故か皆一様に日本は負けると声をあげるのだが。当時の世界背景では口に出すのはホンの一握りの人ではとも思おう。せめて俺が神国を守るのだ、本土には足を踏み入れさせないとか言わせる方が説得力を感じるが・・・。
    今回も兄さんが負けると言ったが、それはよいのだが。時間が経って状況が深刻になったという台詞があったが。負けると言った人の言葉なら「事態の進行が思った以上に早い」というような意味の方が合ってるのでは?と感じた。
    全体的な感じは良いが細かい違和感が積み重なったなぁと思いました
    な~んか磨き足りなくて光の反射加減が弱い宝石(ボンボンの主人公のたどる人生展開は好みだった=兄との邂逅、惚れた女房の死(出産時かなとか思ったら器用に外したとこ)・・・。戦後のシベリア抑留で日本に戻れたかは観客の想像にまかせるとことか)のような作品でありました
    まっ個人的な感じ方であります
    かな~り偏ってると思いますので、お読みになった方は。
    こ~ゆ~感じ方もあるんだな程度に思ってくだされ

    追加:何か記憶があるなぁと思っていたら、'11の6月10日赤レンガ倉庫に来た「無言館」の展示みていました。絵はもちろん、書き残したノートや絵画道具(ガラスに入っていた顔料が印象に残っています)をじっくり見ていた覚えがあります。たしかにクロッキーや習作の展示はあまりなかったとも記憶しています。(食べたいものリストを書いた手帳もありましたね、役者さんによる3D再現見れたこと感謝ですね。)

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    2013/10/01 01:22

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  • きちんと返信もらえて感謝いたします

    末文に記した通り偏っていると自覚もあり、
    丁寧な論説には申し訳なく思うところもありますが。
    正直な感想でもあり、ちゃんと受け止めてもらえて有難く感じます。

    結構な人数のすすり泣くコエも会場内で聞きました、
    ストレートに舞台を受け止めていた方も多いと思います。

    ただ観劇する側より多大なエネルギーを必要とする公演活動は大変でしょうが、
    また次などをお考えでしたら頑張って欲しく思います。

    2013/10/02 22:42

    作・演出からの言葉を転載させて頂きます。


    貴重な御意見ありがとうございます。
    作・演出をやらせて頂いた平塚達郎と申します。

    >大東亜戦争ですぐにゼロ戦の特攻だすのも分かり易さがいいのでしょうが、徴兵されて1年足らずでパイロットになれるものでしょうか?

    という御指摘ですが。学徒出陣は1943年です。そして非常に多くの大学生が訓練も、ままならないまま特攻隊として戦死されています。

    >また戦況を登場人物が語る時、何故か皆一様に日本は負けると声をあげるのだが。当時の世界背景では口に出すのはホンの一握りの人ではとも思おう。

    という御指摘ですが、当時の大学生は、今より、かなりのインテリです。

    歴史観の話になれば、おそらくみなさん個々に考えは違ってくると思います。

    しかし、国民の、ほとんどが洗脳という言葉は正しいかわかりませんが、そういう状態なわけではなくて、戦況を冷静に判断している大学生がいた事は文献にも残っています。よろしければ無言館で調べてみてください。

    小道具のリアリティーの話は同感なのですが、それも個々の歴史観によるもので、なんといいますか
    映画が大変お好きとお見受けしましたので、よろしければ太平洋戦争にまつわる映画も観られたらいかがでしょうか。

    細かく観て頂けて、感想も頂けたので、こちらもきちんと返さねばと思い、自分の意見をストレートに書いてしまいましたが、
    開場時等に不快な思いをさせてしまったり、僕自身の力不足により、作品にのめり込めなかった事に関しては、本当になんといいますか、それでも御意見頂き、本当にありがとうございます。

    事実上の解散公演という事もあり、関わって頂けた役者、スタッフもいる事ですし、反論させて頂くところは反論させて頂きました。

    でも本当に、御意見ありがとうございます。

    2013/10/01 22:50

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