「隠形の袖」(おんぎょうのそで) 公演情報 鬼面組「「隠形の袖」(おんぎょうのそで)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    魂抜かれた感じ・・・
    古典系の劇だったのでしょうか?(観た自分が聞くのも変ですが)。最初「歴史」「日本史」「歌(百人一首など)」などについてある程度教養がないと理解出来ないお話で、だから自分は話についていけてないし気持ちも入らない/笑えないのかな(そういう分野が分かってる人はお話に気持ちも入るし、歌など絡めた小ネタにも笑えてるのかな)と思ったんですが、途中いきなりそれまでの空気をぶち壊したの観た時(内容はネタバレの方に)、「ああ、これは誰もついていけてないんじゃないかな(前のおじさんは携帯いじり始めてたし)」と感じました。演者さんが手を抜いている訳ではありません。ただ、観客に向けて笑いをとりに来たり、という場面でもほとんど誰もクスリともしてなかったかと。自分ももう「何が起きているのかさっぱり」で唖然としてしまい、歴史などと全く関係ない普通の笑いのネタでも表情が引きつって笑う事ができませんでした。脚本/演出家の方は、観客に向けて何を観せどういう気持ちにさせたかったのか、それが知りたいです。

    ネタバレBOX

    ある劇団演者の方からのおさそいメール
    (多分チケットノルマで送ってきた?)が来ているのに気づき、
    「たまには新規劇団も開拓するか」という気持ちで急遽観劇する事にしました。
    (演者さんの所属劇団自体はいつもとても面白い舞台を観せてくれる所
    だったのもあって、ちょっと「信用」してしまっていたのかもしれません。)

    内容については「面が出る?」程度の前提知識しかない状態でした。
    (ちゃんと必要な前提知識がある事を調べておけばよかったですね。)


    会場に入場すると開演30分も前から、不思議なBGMの中
    舞台で1人の演者さんが舞?のようなものをゆっくりと踊り続けていました。
    (ちょっと変わった空気感に興味を覚えましたが、
    能その他古典系の(昔言葉を使う)劇なのかな?と
    その方面に弱い自分はちょっと不安になりました。)


    実際舞台が始まってみて、
    ・ 「昔言葉」で言っている事がよく理解できず、進んでいく場面の状況が理解しにくい

    ・ 「何を言っているか」だけでなく、「何をやっているか」も理解しにくい
      (こういうのは史実か何かで前提知識が必要だったのでしょうか?)

    ・ 「歴史」「日本史」「歌(百人一首など)」に絡めたネタが
      本筋および途中途中に差し込まれる笑いの場面に入っていましたが
      その辺も教養不足の為か、よく分からずついていけない、笑えない

    という状況で、「まあ、古典系の劇で自分の教養不足じゃあ仕方ないな、
    多分そういう分野が分かっている人たちはお話も理解できるし
    きっと楽しいのかな?今回は自分にはハズレだったけど
    演者さんの演技が悪い訳でもないし”評価なし”って感じなのかな、
    とりあえずどう終わるのか見届けよう」と思っていました。




    しかし、
    (途中途中にも本筋を無視したような笑いの場面は入っていましたが
    まだそれは許容範囲内だったと思いますが)
    いきなり今までシリアスな演技をしていた人たちが
    ぶっちゃけた感じになって会場に話しかけだしコールを要求しだした時から、

    「なんかおかしいぞ?何が観せたくてこんな流れにしたのかさっぱり分からない」

    と舞台の流れに異常なものを感じました。

    その辺りから周りのお客さんの空気も、はっきりいってノれていない
    (舞台観ないで携帯いじってる人までいる始末)、
    という感じなのが分かりました(全員そうかは知りませんが、
    笑いの場面から何から全然笑い声もあがりませんし
    隣見てもまったくの無表情でした(自分もですが))。

    演者の方が必死で笑いやコールを要求しても誰も反応しようとしません。
    (演者さんが必死であればあるほど見ていて(言い方は悪いですが)
    哀れな感じすらありました。)


    その意味不明な場面転換から更に元の話に戻したかと思ったら、
    今度もこれまた「さっき刺して殺したはずの相手」などが普通に出てきたり、
    ぶっちゃけたはずの女の人がまた本筋のシリアスな演技を始めたり、
    はっきりいってついていけません(さっきのはなんだったんだ?と)。


    劇中に違った場面、コーナーを差し込む舞台というのもよくありますが、
    完全に自分達の舞台の空気を自分達で壊している感じでした。


    ※ タチの悪い自慰行為を見ているかのようで嫌な気分にさせられました。
      この作品の脚本/演出家は、いったい何を観せたかったのでしょうか?
      客をどういう気持にさせたかったのでしょうか?
      ああいう形で笑いを取りに行くつもりだったのなら、
      最初から喜劇として作るべきだったのではないでしょうか?

    何もかもがよく分からないまま、タイトルの「袖」がぶら下がっている場面が
    出てきて舞台終了。
    (何がどうなってどういう形で終わったのか、自分が無知だからかも
    知れませんがさっぱり理解できません。)

    終演後アンケートのお願いをしに来たスタッフの表情からも、
    「多分自分たちのやっている事がどういう評価を受けているか」
    は理解しているのではないか?
    という気がしました。


    こういう舞台に当たっちゃうと劇団を開拓するのが嫌になるんですよね、
    すごい憂鬱な気分にさせられました。
    (2度と案内メールなんて信用しない。。。)

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    2013/09/27 23:00

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