『起て、飢えたる者よ』ご来場ありがとうございました! 公演情報 劇団チョコレートケーキ「『起て、飢えたる者よ』ご来場ありがとうございました!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    初日
    元の話は、私が母親のおなかの中にいるときに、テレビで観た(らしい)。

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    ネタバレBOX

    昭和の香りを強烈にだし、ベースとなっている話の肝を取り入れながら、
    普遍的なものを、ある意味「アンチテーゼ」として描いているように感じた。

    非常に重かった。観終わって、少しの「絶望感」を持って気分が沈んだ。

    そう感じたのはこの話は「昭和の話」であるが、今でも起きているし、いつでも起こりうる話だと思ったからだ。しかも、それを完全に回避することは難しいのではないかとも思ったのが「絶望感」につながった。

    ただ、その点で組み込まれている数多くの「人間の性質」がとても示唆深かった。結構普遍的な課題が描かれている。それが驚愕。

    芝居として残念だったのは、
    ● 舞台が狭いので、観ていて「左右」だけで「前後」の動きがみえなかったこと。2次元的にみえました
    ● 自分では私が座ったところがベストポジションだと思ったが、それでも柱でちょっと見づらいところがあったこと
    ● 何カ所(2、3ではなくもう少し)かもごもごっと話すセリフがあり聞きづらかったこと

    逆に、
    ● 奥さんの衣装の変遷や、ある意味2重人格に変わるのはインパクト大
    ● 浅井さんのポジション。他の4人との違いが明確だった
    ● 西尾さんの前半・後半での見え方。前半はまったく存在感がないようにみえたが、後半の切り替わりがすごい。この役が私には一番グサッときた。

    ちょっと思ったのは、「総括」や「総括援助」はどこの世界でも起きうること。
    最近はやりの「半沢直樹」でも同じ。
    (といっても現実の話ではないが。ただ,デフォルメはしているもののありがちな話)
    結局、ホントの理念を持っているリーダーはそうは多くなく、「主観」と「私利私欲」で動いていたり、メンバーもなんとなくの流れで加わっていて、周りに流されたり、「打算的」になったりする。
    そんなことが頭の中をぐるぐる回っている。



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    2013/09/20 10:32

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