【沢山のご来場、誠にありがとうございました!】「面影橋で逢いましょう」「それではみなさん、さようなら」 公演情報 ラフメーカー「【沢山のご来場、誠にありがとうございました!】「面影橋で逢いましょう」「それではみなさん、さようなら」」の観てきた!クチコミとコメント

  • Rチーム「面影橋で逢いましょう」
    女性メインで進む物語と時間の流れ。雰囲気を大事にしながらしっとり。
    結構な長さの時期の経過を描きながらも暗転を挟まず、役者も客席も気持ちを途切れさせない作り。

    終演後に「泣いちゃって立てない」と言っているお客様がいました。はまる人には大はまりの様です。

    ネタバレBOX

    で、自分はどうだったかと言うと、正直物足りず。チケプレに当選して拝見したのであんまりなコメントをするのも悪い気もするのですが、見せ物を目の当たりにして建前の感想を告げるほうが心無いとも思うので。

    >たった一冊の大学ノートを中心に、色んな人の色んな思いが交差する。
    とあるものの、結局は中心3人の思いしか交差してなかった印象。斉藤さん(字はこれかな?)の職場の人々や彼氏がもっと物語に食い込んできて、彼らのその後にもあのノートの存在がもっと意味を持ってくれたら意義が増したはず。
    で、このノートは劇中ずっと一貫して交換日記としてだけ登場させるべきでは? 落とした後にコンビニで新品のノートとしても登場させるのは、交換日記としての思い入れを持とうとしている観客からすると気持ちがぶれてしまうかと。少なくとも自分はそうでした。舞台上に他の物を出さずに無対象で進行させている分、このノートが特別なものというのは明確に伝わっているので。

    無対象演技の曖昧さ。
    148円を財布から出すのが一発で済んでいて「148円玉があるのかよ!」と…(苦笑)。コンビニ店員男子は丁寧にマイムで小銭を何枚か回収して、斉藤さんは微妙で。意思統一の出来てないエチュードみたいになってた。
    チョコポテトとじゃがりこは結構大事なアイテムだったから小道具として手作りでもいいから実物を出しても良かったんじゃないかな? 斉藤さんとも繋がる物だから、最重要アイテムはやっぱりノートではあるけど、その2つなら出しても問題なかったかと。
    劇場スタッフ役を実演させないで一人芝居をさせるくらいなら、脚本の時点でどうにか出来たはず。物語の盛り上がりどころで違和感を持たせる演技をさせるのは勿体無い。

    読み上げの演技。
    読み上げる本人の感情と書き手の感情を読み取るのとの2つの感情が使えただけに、これはもっとこだわって欲しかった。自分が書いた内容を読み上げるならあのくらい堂々と読むだろうけど、他人が書いたものを読むならもっとたどたどしく、書き手の感情を探りながら読み進めるはず。そのほうが感情も段々と乗って、観る側も気持ちについて行きやすくて共感が増したと思う。

    ここからは個人的な好みなので、批評とかじゃないです。自分のクールダウンの為のアウトプット。
    斉藤さんはコンビニでも使えないダメ子ちゃんで、最後に出会った時に「もうちょっと頑張れそうです」みたいな事を匂わす感じ、のほうが好きな展開かも。
    あと、ノートを拾ったのが誰かラスト寸前まで分からないまま、面影橋の近くにノートを隠して交換しながらお互いの悩みを解消していく、とか。「会わないで遣り取りをする」って要素は、手紙やメールに置き換えた物語でよく使われる手法だけに、この演目でも更に3層くらい深いところまで行けた気がするんだけどなぁ。もっと面白く出来る要素だったと思えるだけに。

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    2013/09/12 01:44

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