満足度★★★★
見えないものを信じる力
星と星を繋ぐ、目に見えない物質があるそうです。その物質が星たちをしっかり繋いでいるから、たとえ宇宙が膨張していったとしても星と星の間の距離は変わらない、と。私は宇宙の話が大好きなので、その話が出るだけでワクワクしてしまいました。
私にはその物質を信じる主人公を通して、人の絆という見えないものを信じるということの美しさや怖さ儚さが伝わってきたような気がします。目に見えないものを心で信じるって難しいですよね、実際。その変わりやすいものがドラマになって、「あ、わかる」という瞬間がいくつもありました。
演技はとても自然体で、本当に隣町にこんな科学館があるのでは?と思えるくらい、現実感があるお話でした。こっそり覗き見してるみたいです。親子の絆やどうしようもない恋愛や青春も盛り込まれた、とてもキレイな舞台だと思います。