満足度★★★★★
SCOT「ディオニソス」観ました
(SCOT「禿の女歌手」から続く)
利賀・SCOTサマーシーズン2013も、いよいよ大詰め。
最終日・最後の演目は、SCOTが世界に誇る名作「ディオニュソス」!
すでに利賀山房で観た事があるけど、今年は新劇場・利賀大山房での上演。一見、体育館にしか見えないw(補助金申請の都合上、改装前と同じ体育館扱いにしているそうです。。)
「神に逆らった人間への罰」という超自然的な素材を元に、人為を超えた悲劇に直面しながらも、耐え抜き生きる人間の姿に焦点(震災も連想した…)。
盲目の神官や幕を引きずる神女らが、日常とは別の法則に乗っ取った身体で舞台上を動く様子は、人ではなく神の気のよう…
空間が大きくなったのが効を奏したスケール感、役者の立ち位置が変わるだけで局面が変わっていくように見える照明、限界に挑む身体、異質な音楽や所作の統合。
全てがまさに、ワールドプレミアム。
大きくなった空間が、確実に世界を広げて見せた。普遍的な出来事に感じられた。
「劇場が変わると芝居が変わって見える」というのを、シンプルな劇場空間同士でこれほど顕著に見せられるとは…
これだけを観に行っても満足できる、凝縮された満足の舞台でした!
後ほど、SCOTサマーシーズン2013全体の感想も、この「ディオニュソス」
欄に書きます。