満足度★★★★★
素晴らしい
満員の客席に、期待と熱気がムンムンしているのがわかりました。作・演出の斎藤歩さんのセンスが光っていました。回想シーンに人形劇(顔は俳優で、首から下を人形にする方法)を取り入れ、それをまた後半の台詞に散りばめて笑いにしているのですが、その人形劇のクオリティが実に高くて笑ってしまいます。メインキャラクターの3人の女優さんのやりとりにどんどん引き込まれて、どんどん愛しく可愛らしくキュートに思えて、終演時には虜になってしまいました。また、その子ども世代に当たる若い女優さん達の会話のテンポが小気味よくて感心します。僅か、コンマ数秒、前の台詞を喰い気味に交わされる台詞が癖になります。かなり楽しく気持ちいいです。冒頭のホテルマンの会話(上下にズレた視線も)から一貫して、噛み合っているような噛み合っていないような台詞のやり取りが、この作品の、この劇団の技術力の高さを証明しているようです。北海道でしっかりと鍛えられ、美味しく育ったジャガイモを蒸かしてホクホクをいただいたような、そんな満足感に浸り帰路につきました。たくさんの人に味わってもらいたい作品です。どうぞ、召し上がれ。
2013/09/19 17:09
重厚なコメントもじっくり拝見しました。感謝でございます。
また劇場でお会いできるように精進してまいります!
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。