舞台劇「セロ弾きのゴーシュ」 公演情報 ゴーシュ・アクティング・パーティ G.A.P.「舞台劇「セロ弾きのゴーシュ」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    いつも心にカレンちゃん。
    素敵なねこでした。

    また,作品がムダがなくひきしまっていました。

    演劇『セロ弾きのゴーシュ』は,とても調和の取れた演劇です。まず,全員が楽団の役で,トランペットなどを吹くさまを演じます。怖いのは,楽長です,でも,楽団員役の子どもたちは,泣き出したりしません。じっと,その指示を待っています。いざ,ゴーシュを応援しようと決まると,動物のマネをして,ゴーシュを励まそうとするのです。楽団員の物まねの動物なら,ゴーシュは見抜くにちがいないのですが,実際の動物は,とってもリアルなのです。たとえば,何度もドアを破ろうとして,血だらけになるかっこうなど。

    狸もほのぼのとして良かったのですが,やっぱり,野鼠がすごい。言葉が,ていねいであり,実感がこもっている。子どもの演技とは思えないくらい,ぐっと来た。そこで,人形劇的に子ねずみがいる。しかし,その分身として,本物の子どもも子ねずみを演じている。たいへん工夫してあって,感動した。自分は,最初の,猫役が,なんとも愛くるしくて瞼に焼き付いてしまった。ゴーシュの後ろに回って,親しげに語る様子もとても面白かった。この演劇『セロ弾きのゴーシュ』は,小時間なのだが,ミスがない,すきがない。

    すると,猫は,肩をまるくして,目をすぼめてはいましたが,口の当たりでにやにやわらって云いました。
    「先生,そうお怒りになっちゃ,おからだにさわります。それより,シューマンのトロイメライをひいてごらんなさい。きいてあげますから。」
    「トロイメライ,ロマンチック,シューマン作曲」
    「先生もうたくさんです。後生ですから,やめてください。」
    しまいには,猫は,まるで風車のようにぐるぐるぐるぐるゴーシュを回りました。

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    2013/09/01 21:36

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