板橋ビューネ 公演情報 サブテレニアン「板橋ビューネ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題806(13-235)
    20:00の回(曇)。19:30受付、開場。チラシはよく手にしていたのですが、「フェスティバル物」はほとんどみないので..と思っていたところ、先日みた「風蝕異人街」から公演案内のメールをいただき改めてチラシをよ~くみると、「フランケンシュタイン」の文字、面白そうなのでもう一組を確認すると...豊田さんのお名前が...でみに来ました。対面式の舞台、暗く闇の一歩手前といった雰囲気、入ってみると正方形の大きな(四畳半位?)布が敷かれていて意味深。BGMなしで、19:54前説、20:04~20:45「ヒュブリス」、休憩、20:50~21:19「カラマーゾフの兄弟」。どちらの劇団も始めて。巨大な惑星の重力の影響を受け、空間と時間が歪み、強烈な個性をもった物語が出現したような感覚でした。

    ネタバレBOX

    ⬛劇団ドクトペッパズ:当パンのキャストをみると「男+死体」、うっすらと明かりがつけば布が捩れ何かがある…死体だな?。入口から男がひとり、何か引きずっている…死体だな?。3体を並べる。すると、しばらくして息づかいが聞こえはじめる…布が上下に動く、だんだん大きく、鼓動のように。布しか見えないがその中のグロテスクな屍肉のかたまりは容易に想像できる。死者のカラダがうごめく、どんどん不気味に大きく、立ち上がる…いよいよ化物の登場。

    と、ジッパーの音、ひょっこり、首が飛び出る、ひとつ、ふたつ、みっつ。3つの頭がキョロキョロ。顔を白く塗った3人はカラダが勝手に動いてしまうようだが目は笑ってなどなく…それは死んだ眼だ。無言のまま死者のパフォーマンスが繰り広げられる。赤いゴム(太い血管にもみえる)、紐、リンゴなど小道具の使い方が面白い。

    かなり体力を必要とするのではないかと思うが、死体のどこにそんなエネルギー源があるのか。3体ともたっぷり汗(?)をかいているので何かあるはず。

    コミカルな動き、死体版二人羽織、長いゴムを使った攻め、リンゴの奪い合い、あや取りと縛られた死体とのシンクロ…。

    こんな表現もあるのですね、びっくりしました。

    ⬛M.M.S.T:もちろん原作は未読。男1と女3(召使いと3兄弟)。床にレンガが4つ、細長い木棒をくくっただけの十字架、黒い紐。わずかな明かり、途中から奥の壁にあたる照明、ぼんやりした点、木漏れ日、格子模様、女3人は黒い衣装なので照明が当たると顔に冷たい陰影ができる。

    BGMに歌…と思ったらホントに歌っている。登場人物は輪になっている黒い紐でカラダを支え、レンガの上に立っている。低いしわがれた声(豊田さん)、顔の光と影の縞模様(照明)が表情に深みを与えている。一人は文庫本を読んでいる(タイトル不明)。

    一歩踏み出すごとに苦痛が増すような動き、問いかけられる言葉が黒い空間を埋めつくすように感じました。




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    2013/08/30 00:26

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