『狸のムコ入り』【黄金のコメディフェスティバル2013準グランプリ受賞作品!!!】 公演情報 8割世界【19日20日、愛媛公演!!】「『狸のムコ入り』【黄金のコメディフェスティバル2013準グランプリ受賞作品!!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    45分という微妙な長さをうまく活かせたオーソドックスな人情コメディ
    「人情的」なところが嫌みにならず、なかなか良かった。

    犬と串からの、いいトスをもらい、きちんと笑わせるところで笑いを取っていく姿勢が見えた。

    ネタバレBOX

    ※黄金のコメディフェスティバル2013のほうにも「観てきた」があり、こちらの劇団のところにもある。
     後々の資料的な意味合いも考えて、こちらにも書くことにした。
     内容は同じ。



    「寿司屋ネタ」は、この前の犬と串から、抜群のトスが上がったために、ラッキーパンチのようにオープニングをで観客を温めたのは、運が良かった。
    お陰で、その後も観客は笑いやすくなっていた。

    その後でも、犬と串の演劇の神様を持ってきて笑わせる貪欲さがいい。ラッキーな寿司屋ネタにさらに被せたことで、生さを感じる。

    ストーリーは、娘の彼氏が父親に結婚の承諾を得るという、ありふれたシチュエーションではある(PMCにもあったし)。しかし、単にそこ1本に絞り込むことなく、父親が結婚の承諾を得るときのことや、母親が幽霊が現れるということろなどを、細かく説明しないでうまく盛り込んできたところが、結果的に話を膨らませていった。

    つまり、父親が結婚の承諾を得た過去のシーンの再現や、幽霊の辻褄(例えば、なぜ彼だけに見えるのかなど)を見せなかったことで、話が散漫にならなかった。

    8割世界のメンバーはいつもとおりに演じていて、いつもだったらハイテンション続きだと、ややうるさく、鬱陶しい感じさえすることもあるのだが、その鬱陶しさがストーリーとリンクしていたので、笑いとなっていた。

    そういう中で、ともすればテンションが高いことで、舞台全体が浮つくところをアンカー的にきちんとつなぎとめていた、父親役の凪沢渋次さんと母親役の伊藤摩美さんが好演。彼らも他のメンバーと同様に「観客を笑わせよう」と攻めてきて、テンションを高くしすぎていたら、これだけのいい感じの舞台は生まれなかったと思う。

    舞子さんの登場は、前回の作品で、死体役だった舞子さんの登場なのだとは思うのだが、それに何人が気がついたか。前回観ている人がどれだけいるのかということを考えると、そこの部分に乗っかるのはどうなんだろうか。


    ただ、残念なのは、タイムをかけたときの、「コメディですよ〜」「面白いシーンなんですよ〜」的な、ぬるいBGM。コメディとか笑いのシーンでこういうタイプの音楽が鳴ると笑いが一瞬で萎えてしまう。ダンスシーンや要所要所には音楽はあってもいいが、あえて、というか逆に変な使い方としてそういう雰囲気を盛り上げる的な音楽の使い方もあるとは思うが、使い方によっては自信のなさを露呈してしまったり、逆効果になってしまうということを肝に銘じておいたほうがいいと思う。

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    2013/08/20 07:53

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