春琴 Shun-kin 公演情報 世田谷パブリックシアター「春琴 Shun-kin」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    感謝
    初演から毎回観続けて尚、飽くことのない魅力と強さを持つ作品。

    これからも私の中に棲まうであろう春琴と佐助。

    そしてあの空間を共有し得た時間の全てを愛おしく思い返す。

    今はこの作品を創り上げた俳優・スタッフ全ての人に感謝を申し上げたい。

    ネタバレBOX

    「春琴」、タイトルコールの一言で毎回痺れる。

    暗闇に放り出された観客を滑らかに手引きしてくれる立石さんの声、その音色・調べ・表情が素晴らしい。

    物語りが終わった瞬間に闇があけ、佐助(ヨシさん)の曖昧模糊とした追憶への旅の同行も終わる。

    濃密で淫靡だった時間(舞台)体験。
    なのに残るは不確かな手触りと後味。

    うっすらと膜をはったようにハッキリしない面影や陰翳は観客個々の網膜のヒダ、耳殻の奥に染み入っている。
    なのに手繰り寄せることが難しい。

    蛍光灯の青白い光に晒されながら劇場を離れれる時、オープニングでのヨシさんの言葉が遠く木霊のように響くばかりだ。

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    2013/08/10 13:31

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