満足度★★★
笑いを第一にしていたことに不満
それなりに面白い劇の集合であったと思うのですが、私の心の琴線には、どうも
ひっかかることはありませんでした。
見終わったあとで、いつも「これはどうして感動したのか」「なぜ感動しなかったのか」
を考えるのですが、今回は残念ながら後者の思考です。
私の出した結論は「技巧に走っている」ということでした。
おそらく脚本を書いた方は、「いかにお客に、笑ってもらうか、お客に、ほーと言わせるか」
を最優先して考え、考え、考え抜いて書いたのではないかと思います。
それはそれで当然なことですし、そうあってほしいのですが。
しかし、私はテーマである「仕事」について、もっともっと深めていってほしかった。
その中身で、笑いをとってほしかったと思うのです。
心に響くことがなかったのは、「内容」での感動が足りなかったせいだと思ったのでした。
現実の「仕事」は、ますます「やりがいのない」ものとなりつつある昨今です。
過労死、名ばかり店長、派遣社員、契約社員、窓際、ブラック企業・・・
切り込むものはいくらでもあります。