満足度★★★★★
無題769(13-197)
19:00の回(曇)。18:15受付、18:31開場。会場を横に使った舞台、右側、一段高くなったところからパイプ椅子席(3列、ひな段)。下手に黒く大きな「岩(ようなもの)」、正面(キャットウォーク)には白い枠が嵌め込まれ、壁も白いパネルで覆われ異質な様子、上手、天井からこれも黒いパイプの残骸みたいなものがモビールのようにぶら下がり、青い照明が何かを警戒するかるように床を這っています。
「実験都市」からで4作目になります。ストルガツキー2作、レム1作...。レムは(SF好きには)人気があると思いますが、ストルガツキーを手にしたのは1978年刊行の「収容所惑星(海外SFシリーズ初期のもの、深見弾訳)、「ストーカー(タルコフスキー)」の日本公開は1981年(劇場では未見です)。
本公演を前に「そろそろ登れカタツムリ(1991群像社刊)」を借りましたが、情景をイメージしにくいのと、よくわからない設定から話が始まり難攻、まだ終わっていません。
とはいえ、ひとつの種が永い時の果てに異質なものになってしまった、という設定はSFではお馴染み(ウェルズの「タイムマシン(1895)」にも描かれています)、時間感覚の違いは「竜の卵(R.L.フォワード)」、これらはとまどうことなく観劇できました。
これが三浦さんの「たったひとつの冴えたやりかた」としての表現なのでしょうね、かつてSF作品を読んだ後に感じた爽快感が甦ってきました。※ちなみに「たったひとつ~(J.T,J)」ってみなさん知っていらっしゃるのでしょうか...
終演後、前作「東京0番地」のDVDを購入。