満足度★★★★
総ての核は命に脅威
1945年8月9日11時2分。長崎にプルトニウム型原爆、ファットマンが投下された。原爆被害は、余りにも甚大で、想像力は、その翼を如何に大きく広げようと追いつくのが困難である。その難しい作業を人間以外の総ての動植物、中でも夏を盛りと咲く夾竹桃や、夏に命のありったけを燃やす蝉の小さな命の声に託して導入し、ともすれば忘れがちな、人間を支えている命達、大地や空と海迄含む、広く、深い世界への甚大な脅威として位置づけ、段階的に人や家畜など身近な生き物へのより具象性を持つ痛みに繋げ、あたう限りシンプルに適正な距離を保って描かれたシナリオは高い説得力を持つ。実戦使用された、リトルボーイとファットマンタイプの異なる2つの原爆のうち、原爆の実戦初使用の広島ほど、注目されることのない長崎を舞台に淡々と核の脅威を描いている点でも評価されるべきだろう。演出もシナリオを良く読み込んだ無駄のないものであり、朗読した出演者達の距離のとり方、しっかりした発声や所作も質の高さを感じさせた。初心を忘れず、迷った時は、原点に戻りつつ研鑽を積んで欲しい。
2013/08/01 10:48
2013/07/31 18:29
原発を含め、総ての核は、生命に対する脅威そのものです。あらゆる核廃絶の為、歩んで参りましょう。然し、核マフィアはIAEA、WHO、ICRPなどの茶番を含め、世界最大のマフィアでしょう。「はだしのゲン」が20カ国で翻訳され、核被害の悲惨を伝えているように、民衆に正しい認識を伝える為にも、しっかりと歩んで行きたいものです。
ハンダラ 拝