キミが、No.1☆ 公演情報 劇団東京都鈴木区「キミが、No.1☆」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    キャスト総入れ替えの「彼」編「彼女」編、対で観てこその面白さが
    当日まで「どうして同じ芝居2連続取ったのかなー?」と疑問に思ってましたが、小さい劇場での3人芝居、それも再演の「~彼はサ、サ、サ、サイボーグVer~」(男1、女2)と合わせ、新規の「~彼女はサ、サ、サ、サイボーグVer~」(女1、男2)というWキャストでなくキャスト3人総入れ替え版(男女逆転版?)が観れる、との事。
    1話1時間との事で、いざ「彼」編から順に見てみると、ちょっと物語に気持ち的な物足りなさ(もうちょっと観たいかな)も残りましたが、次の「彼女」編を見てみると、さっき見た内容のほぼ同配役(男女逆転)で、メインキャストが「彼」から「彼女」に設定が入れ替わっている為、視点の違いや織り込まれるネタなど色々な部分が変わっている、ただしメイン設定は引き継いでいる、などからその内容/視点の違いを大きく楽しむ事が出来ました。前回は「彼」編のみだった、との事ですが、僕はぜひ「彼」編「彼女」編セットで楽しんで欲しいなあ、と思いますね。

    ネタバレBOX

    1話1時間と短めのお話でしたが、「彼」版を見た際には
    単純な笑いあり泣きありモノかと思っていたらそうでもない
    結構動くストーリー展開
    (途中いきなり織り込まれる彼女の謎の行動に対する疑問ミステリ
    (それまでの説明からすぐ視聴者側にも回答は想像出来てしまいますが))
    に「アレアレ?」と思っちゃう所もあり、時間が長く長く感じました
    (あれ?1時間にしては話コロコロ動くなあ、って)。


    テクノ先輩が未来から来た自分の子供だったり、
    サイボーグ「彼」が記憶をどんどん取り戻していったり、
    話が展開していきますが、彼女が選択するのは
    「彼」がかわいそうだからもう初期化してあげて・・・

    自分としてはパンフで歌っていた「思い出を再インストール?」
    という触れ込みから、もう少し思い出ネタで泣かせてくれるのかな、
    と思ったのですが、そこは脚本がライトだったのか、笑い中心だったかな、
    と思いました。

    1回目では、「彼」が死んで、サイボーグとして復活して、
    思い出を語って、デートで東京ゴニョゴニョ(大人の事情)シーへ
    行って水をかぶって、記憶を取り戻してエンド、という流れに
    笑いは十分取りつつも、ちょっと涙分が足りないかなあ、など
    (脚本の長さゆえ?)気持ちに物足りなさも感じていましたが、

    2回目「彼女」編を見なおして観ると、
    さっき観た内容のキャラ設定で今度はさっきの「彼女」の方が死んで
    ~~の流れの中で、「彼」編との違いや、同じ泣き所でありながら
    「彼」と「彼女」が入れ替わってる所、など胸にストン、と落ちた気がしました。
    「彼」編でちょっと物足りない、と思ってた彼、彼女、の心情の一部が
    「彼女」編で視点を入れ替える事によって補完されたような・・・
    (自分としては、「彼女」編の方がお話として好きなのかも・・・あるいは観た順ゆえか?)

    あと「サイバー先輩」(いろいろ噛んだりトチったりもしてましたが)
    キャラ立ちすぎ、あまりに面白すぎるおっさん
    (未来から来た子供って、エッΣ(゚Д゚)
    にかなりハマってしまいました。

    それにしても3人芝居ゆえのテクノ/サイバー先輩のモブキャラぶりが
    すごかったですね、「お前たちにもしもの事があった時の為に見張ってる!」
    にしても、恋人がシーで絡むモブが全部先輩って所に笑いました。
    (特に夜のパレードだけキャスト落ちた・・・ってネタが)


    そうそう、最後はテクノ/サイバー先輩の夢オチになりますが、
    「どこまでが夢だったのか」がすごく気になりました。

    「全部が夢で実際ただの先輩後輩」なのか、
    あるいはテクノ/サイバー先輩はやっぱり未来人で
    その親である「彼女」「彼」が恋人を亡くしてからの行動部分が夢だったのか、
    最後紹介される「道着を来て出てくる「彼」「彼女」」
    (彼女はちょっと柔道家似合わな過ぎだったので別ネタで入れて欲しかったなあ(しかし「彼」編の逆バージョンだから合わせたのかな)と思いつつ)
    が出てきた所で、物語の締めくくりを視聴者によっていくつかの方向に
    取れると思います。
    まあ、そこは観客側が想像して楽しむ部分ですかねー( ´ー`)

    ※ 自分は名前の違いに気づきませんでした。そうするとオチは決まるのか・・・


    1話だと短編3人芝居ですが、2話合わせて観て初めて考えさせられる部分
    (「彼」編で「彼女」が思った事、「彼女」編で「彼」が思った事が補完されているような)
    この2話はぜひ1セットで観た方が楽しめるなあ、と思いました。


    ちょっと今回は買えませんでしたが、上演台本をPDFで販売してくれる、って
    いうのはいいアイデアだなあ、と思います。
    物販上コピーとかされちゃうのは怖いけど、iPhone/Androidなどで物語を
    振り返れる、っていうのは通勤/通学の楽しみにもなるかなあ、と。
    ただ今度はヒーローアゴーゴーのDVDとかも出して欲しいですね、あの2話まだ見れてないので

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    2013/07/21 09:45

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