目に殴られた 公演情報 二十二会「目に殴られた」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    不思議な感覚
    説明を読んでも公演内容を想像できなかったのですが、以前の作り手の作品がとても面白かったので観劇。

    いくつもの感覚の遷移があって、
    とても不思議な感覚に浸されました。

    ネタバレBOX

    最初はなされることの意図がわからず、
    違和感を感じながら、その空間に置かれるだけ。

    別にものすごくハイテクな装置があるというわけでもなく、
    寧ろ極めてシンプルな仕掛けなのですが、
    でも、そこには、
    パフォーマンスを鑑賞というか体験しているという前提があって、
    しっかりとその仕組みに捉われてしまう。

    最初は、自らが見つめる広さの認識が枠となり
    その枠を作るために作り手から提示される視線の置き方が
    自らを繋ぐリードのように感じられ、
    その範囲の外にあるものからの隔絶に不安を感じたりも。

    しかし、そこに、ちょっとした風景や自らの姿が入り込んできて、
    いろんな印象が生まれ始めると、
    今度はその視線の拘束が
    自らが入り込んだ世界に留まり続けるための命綱のように思えて。
    断片のようなちょっとしたしぐさの挿入、それと重なる自らの姿、
    いろんな気配・・・、
    視野のうちに置かれるものが糸の片端となって
    断片のようななにかが
    自らの記憶のストックからすっと引っ張り出されるような感覚が生まれる。

    さらに、シルエットの魔法に、
    視線が自らの内側に取り込まれるような時間があって
    気が付けば、自らがそこにあることの違和感は消失し、
    演じての差し入れるものに
    自らの内側に生まれた感覚がさらに織りあがっていく。

    なんだろ、自らの視野が舞台の枠となり、
    そこに現れる世界に対峙することが、
    とても風変わりで凡庸で馴染み深い演劇の渦中にあるような気がして。
    実のところそこに外側から提示されたイメージは
    とても断片的で、
    それに導かれるように現れる物に対しては、
    むしろ自らが演じ手であるような感覚にすら至って。

    終わってみれば20分程度の時間だったのですが、
    感覚としてその長さをうまく捉えることができていなくて、
    どこか不安定で、でもボリューム感をもった感触が
    強く印象に焼きついて。

    自らが体験したものを、
    何かが裏返ったような思いとともに
    しばらく反芻しておりました。

    ちょっと忘れがたい、とても印象に強い体験でありました。

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    2013/07/17 18:51

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