不思議の国のアリスより 公演情報 劇団パラノワール(旧Voyantroupe)「不思議の国のアリスより」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★


    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。前日案内メールもしっかりしてる。

    ネタバレBOX

    不思議さでランキング(マイノリティランキング)される不思議の国。かわいいを求めるアリス(川添美和)は、変貌を遂げた姉さんのネイサン(丸山翔)にビックリして、38年振りに起きてしまう。ランキング9位に位置するも、かわいいに番号は不要と一蹴。ランキング1位の女王(佐藤由紀子)に無礼を働き、キノコ(白鳥晴菜)を庇い、アリスは追われる身になるが、同時にかわいいを求める。再び、女王の前で審判にふされるアリスは、路上でリンゴを売る刑罰に処され、かつ老いてかわいくなくなり、惨めのどん底に落ちる。そこにネイサンや他のかわいい仲間がやってきて、かわいいに溢れたダンスに興じる…。

    独特なかわいいに価値を置くアリスとか、立つことに価値を置くルールー(山口清裕)やドードー(根来武志)とか、ネイサンとか、マイノリティな価値観を持った面々の、自己自立闘争的舞台。実際変革とかにはならないけど、ラストの笑顔なダンスシーンは良かった。立つってことにプライドを持つルールーらのように、ただそこに存在することの価値を見出しているものたちの賛歌というか、そんなパワーが見もの。

    話的には、女王らとマイノリティらとの格差がもっと鮮明になると、メリハリもつくかなと思ったけど。ひねったようで、ストレートなスタイルは良かった。

    (衣装が)セクシー、かつ(性格が)粗野っぽいアリスは、そのバランス感覚がいい。かわいい者たちの中心にもっと位置づけてもよかったけど、いい役だった。ネイサンとの終盤のシーンとか、王道らしく盛り上げても良かったとも思った。
    女王のランキングは嫌いランキングでしたってネタもいいけど、かわいいたちだけでなく、こっちもランキングの価値が低いという認識でいるので、ちょっとピンとこない。マイノリティ側の描き方に負けないくらいの描写が、王族サイドにも欲しかった。

    中盤、ダレたとこもあったけど、テーマとか終盤の展開とか好みだったのか、楽しめた。

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    2013/06/25 00:40

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