さよならの唄 公演情報 企画演劇集団ボクラ団義「さよならの唄」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    完成度の高い作品
    本作は3時間と長めの上演時間でしたが、まさに息つく暇も無い感じで完成度の高さを感じました。

    ファンタジー色の強い設定とミステリアスな空気感で、冒頭からの物語への引き込み方が非常にうまい。
    複雑な人間模様が解き明かされていく後半からの展開も秀逸で、
    飽きる事無く最後まで集中して見る事ができました。

    幕間に入るダンスもクオリティが高く、スタイリッシュで格好良かったです。

    ネタバレBOX

    死者として10年前、3年前、10日前にそれぞれタイムスリップするツアー参加者たち。
    既に死んでしまっているので物には触れられず、その時代の人たちと会話する事も出来ず、当時の状況をただ眺めることしか出来ない。
    そんな状況で参加者たちそれぞれが自分の過去の後悔と向かい合っていく姿が丁寧に描かれていました。

    3つの”過去”はそれぞれ同時平行で演じられ、
    参加者たちの過去が絡まり合い、複雑にリンクしていく様は観ていて爽快でした。
    最後の喜村の伏線が回収され、最初のシーンに戻る演出が非常に良かったです。

    登場人物では、シリアス一辺倒になりそうな作品の空気を和らげてくれる
    梅屋敷の存在がうまいなぁと感じました。

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    2013/06/10 01:13

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