うさぎストライプも演劇展『おかえりなさい』 公演情報 うさぎストライプ「うさぎストライプも演劇展『おかえりなさい』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    身体で語る
    今回の公演パンフを見ると、スタッフ欄に「ダンストゥルグ」の文字。ドラマトゥルグだって最近知った単語なのに、また新しい単語だ!確かに、過去の上演作品より今回の3作品はどれもダンス的な動きがついてるように思う。それが、役者に負荷を掛けて魅力を増すことにも一役買ってるし、そもそも動きが面白い。3作品の中では、個人的に1番ダンスに近い作品だなと思いました。

    ネタバレBOX

    開場から上演している間も、始終マイムをしながら進行していくのもダンスっぽい。生活をイメージした、掃除・アイロン掛け・洗濯物を畳む・皿洗い・料理などの動きは繊細で、すごくわかりやすい。スクワットしたり、周囲の人と動きを合わせながら発声するシーンでも随所にダンス要素が入っていて、見ていて楽しい。でもその印象とは反対に、物語はなんだか穏やかなのに逃げ場がない感じ。絵画教室でいなくなった先生を待ち続けて家族のように共同生活をする女性3人。先生の死を告げる弟が現れるも、先生の代替の存在として弟を共同生活に招き入れる。この先、どこへも行けないような閉塞感を覚えながらも、先生との思い出などキラキラした日々が語られるのでそのギャップにクラクラしました。

    当然動きっぱなしで身体的に相当キツイと思いますが、負荷が掛かる身体と踊る身体と、その両方で言葉以上の想いが伝わってきました。

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    2013/06/08 01:01

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