キャンベラに哭く 公演情報 桃尻犬「キャンベラに哭く」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    消費する人生
    タブーを犯さないと存在が出来ない様な閉塞感。チラシの公演説明と写真に惹かれて見に行きましたが、予想以上にはちゃめちゃで、途中、何度も見たことも無いような変で突き抜けてるシーンがあって、それは見れて満足でした。物語に共感というより、こういう作品を創る人の想いに共感、というか興味があるなと思いました。

    ネタバレBOX

    とにかく全般通して、ネタフリに全力で突っ込む感じが爽快でした。安心して笑えます。半裸で走り回ったり、最後に産卵するのも、意味なんかなくても、下世話な気持ちで楽しめました。全般通してサービス精神満載なので、それだけで十分満足。でも、観劇して感じるのは強い「諦め」の感情で。こんなに突き抜けて、バカバカしいことしてるのに、腹の底から登場人物たちは生きている事を楽しんでないように感じる。それは、創り手の野田さんの感じる現実への視点なのかなと邪推してしまう。そうした現実社会への強い諦めの感情と、それでも演劇をしないといけない衝動の一致点が今回の作品だとすると、共感しつつも、寂しく思える。明るくて正しくて前向きな物語なんか見たくないけど、諦めてしまう物語は個人的にはあまり好きじゃないです。

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    2013/06/07 23:37

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