プルーフ/証明(元田 演出ver.) 公演情報 DULL-COLORED POP「プルーフ/証明(元田 演出ver.)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    【若林えりさんの回】観劇
    今回の公演は何々バージョンだとか煽っていましたが、純粋に面白い作品ではありました。

    とは言っても、本来当然のことかもしれませんが、手抜きの多い中で衣装替えの多さが際立っていて、気合が入っていることが窺えました。

    ネタバレBOX

    『プルーフ/証明』のスラッシュはカタカナの「ノ」かと思わせるような、数学におけるある重要な証明は、天才数学者だった父ロバートではなく、最終的に娘のキャサリンが発見したと証明される話。

    父親が残した103冊のノートの中に重要な証明が書かれていたのかと思っていましたが、実際はノート自体は同じ文房具屋さんから大量購入した同じ種類のものですが、父親のノートの特徴である日付を付した日記形式ではなく、その証明だけが書かれたもので、しかもキャサリンが管理していたということで、既に前さばきは済んでいました。

    ただ彼女の筆跡だとしても、確かに口頭筆記ということも考えられます。また、精神的な病気には遺伝的要素もありますから、彼女の言葉を即座に受け入れられない周囲の人たちの反応にも仕方のない面はあります。

    彼女自身も感情の起伏が激しかったりして、姉の心配もあると、父親のように精神を患うかもしれないと怖れるあまり、発見に執着したり無頓着になったり不安定になりましたが、証明の過程で1980年代のナウい考え方が使われていたことが証拠になり、彼女が発見したことがあっさり証明されてしまいました。紀元前のピタゴラスの定理を使っていなくて良かったです。もちろん使っていたかもしれませんが…。

    スマートな証明というのは如何にもできる人の発言ですね。ラストで若い数学者ハルが、途中をスマートにするのを手伝おうかと提案し、キャサリンもそれに応じるような気配で二人は和解することができました。

    休憩を入れて2時間40分、もっと揉めるのかと思っていましたが、意外とあっさり解決してしまったなという感じはありました。

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    2013/06/02 01:05

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