面白いか面白くないかで言えば、面白かった。
過去も含めて5バージョン観た中で、最も観やすい。過去のバージョンは概ね舞台美術がシンプルで、観客の想像力で何処までも補完出来ると同時に、想像が苦手な人にとってはちょっとハードルがあった。けれど今回は舞台美術がそれなりに準備されていて視覚的にまず説得力があるので、空間を信じる事が出来る状態から物語に入って行ける。ダルカラも役者も全く知らない人に純粋に戯曲を知ってもらうには程好い。
『谷バージョンを観逃してこの戯曲は気になってるけど、彼ではない演出助手のバージョンだからなぁ…』なんて観に行くスイッチが入らないでいる人がいるなら、とにかく今すぐ予約する事をおススメします。
が、ベタ褒めではない。
久々に「お薦め!」をチェックしたけど、あくまで「舞台を初めて観る方に」だからね。
元田さんのオリジナル作品を観られる機会もいずれあるのかな。期待してます。