「体感する能|葵上 梓の出」 公演情報 和の会「「体感する能|葵上 梓の出」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    独自の空気感が出ていた
    「能」という名前がついている以上、
    普通の演劇、朗読劇と違う事が起きるのかという緊張に、
    開演からピリピリとした無言の空気の中で
    能楽で使われる琴、琵琶、横笛などの
    各楽器による演奏と
    源氏物語 葵上の組み合わせに
    とてもドキドキしました。

    ネタバレBOX

    しかし、朗読向けに文章をお話を起こしているとはいえ
    光源氏自体名前しか知らない自分には
    名前その他の時点でとても理解が追いつかない、
    序盤は光源氏、その他の人のやりとりで
    誰が誰でどういう状況なのか、など
    普段の朗読劇からすると100%理解出来たとはとても言えませんでした。

    普段の洋楽系の音楽とはまったく違う和風/古風の音楽を背景に
    いい空気感が出てるだけに自分の理解が追いつかないのがもったいないとも、
    もっと分かりやすい平易な文/言い回しに出来なかったのかなあ、
    という気持ちも。

    中盤から後半に入るにつれ、
    光源氏や葵上に人生を翻弄される六条御息所(最後まで名前が覚えられなかった)の
    悲しみと怒り、女の情念のようなものがとてもよく表現できていたと思います。

    ただ、舞台背景に能の映像を映したのは
    「能楽に興味を持ってもらおう」という意図はともかく
    朗読劇への集中をさまたげる以上の効果はなかったんじゃないかなあ、と

    能自体1度観てみたいとは思いますが、
    この劇を観て「能が観てみたい」という気持ちには至らなかったなあ・・・

    この表現方法はこの表現方法として、「能」とは別のものとして
    続けて欲しいと思いました。

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    2013/05/25 23:36

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