満足度★★★★★
三谷×野田=?
4/11,4/18に続いて、3回目の観劇。日を追うに連れて芝居がこなれてきたらしいことが分かる。三谷幸喜らしい、笑いを満載させつつも、巧みな伏線を見事に張り巡らし最後に収拾するストーリー展開が、まず良い。加えて、希代の名優・野田秀樹を、彼自身のキャラクターにかぶせた晩年のナポレオンとして起用したことで、物語が強烈な説得力を持った。三谷は基本的に役者に当て書きをするのだそうだが、野田の存在感をしっかり理解して物語を書いたと思う。他の役者陣は、各々が1本の芝居の主演を務められるだけの力量の持ち主で、特に、敵役の内野聖陽の存在が実に巧く、かつ重い。個々のセリフも練られていると思った。