満足度★★★★
興味深い作り
3日に2本、4日に1本と、全3本を観劇することができた。
「極私的エロス」は主宰・名嘉友美の結婚から離婚までを生々しくリーディングにした(かなりの部分が実話なんだろうなぁ…(-_-;)…)。敢えて上演する意図は最初と最後に語られる部分に込められているんだろうなぁとは推測できるのだが、どう受け止めたらいいのかは悩ましい。同時上演の「性的人間」は団鬼六の短編小説がベースだが、小説とは全く異なる味わいの芝居になっている。笑いながらも人間の業をつかんでいる気がする。味わい堂々の宮本奈津美が妙に色っぽい。
3日の2本目「ダージリン急行」は映画の舞台化らしいのだが、母を訪ねてインドを旅する3人兄弟を描いた不思議な作品。元の映画を知らないので、感触の差とかはよく分からない。
4日に見た残り1本「愛についてのシンクロ・レポート」は、「性についてのキンゼイ・レポート」のパロディまたはオマージュのようだが、「…エロス/性的…」に近い感触を持った。
芝居として演技が見事、とかいうのとは別に、非常の面白いアプローチだと思った。