満足度★★★
演技力には実力差
「あったなあ、自分にもそんな頃」という身近な共感と、ふわっと舞い降りてくる不可思議感と切なさ。人の世の理が沢山つめられた1時間45分でした。
リアルな恋愛ものからファンタジーまで、バラバラのテイスト三本が、「ある神社のお祭り」という世界観を構成しているのは流石。
特に三本目の話は圧倒的な存在感でした。一つ一つのシーンやキャラクターが良く練られており、この話が今回の公演を支配する不思議な世界観や空気感を支えていたと思います。
ただ役者はもっとまともなのを使うべき。
セリフはカミカミ、立ち姿はだらしなく、表情は集中が切れる度に素に戻る。セリフをまともに話せない役者は板の上に立つ資格はありません。錦織、葦田、鈴木の三名はともかく、後は存在感が薄かったです。誰が公演のコアメンバーかすぐ分かってしまう存在感の差がありました。