麒麟です。
勝手な予想になりますが、都内で小劇場をそれなりに観ている人々の大方の印象はこうだったんじゃないでしょうか。「王子の職員が小劇場オールスターズを集めたのかぁ。あ、柿喰う客で制作やってる田中さんが出るの?期待するけど、芝居としてはどうなんだろう…」。ぶっちゃけ自分がそうでした。で、今日観た訳ですけれども。すいません、舐めてました。めちゃくちゃ面白いじゃないですか。笑いではなく、興味深さの意味での面白さです。会話劇でここまで質の高いものを観たのは青年団関連を抜かしたら久々な気がする。現時点で個人的な2008年ベスト3に入るかと(今日の時点で45演目ほど観てます)。よくよく熟考したとしてもベスト5以内は確実。これから王子小劇場を使いたいと思ってた団体のいくつかは諦めちゃうかもしれないですね。「時間堂とキリンバズウカに恐れ多い」とか。個人的にはそれもある種の審査みたいでいいかも、とか思いますけど。
例の田中さんに関しても「ちょっと使ってみました」なんてレベルではなく、がっつり役者として起用されています。尚且つがっつりこなしています。同じく柿喰う客・七味さんの役どころにも注目。いつもとは路線が違いますが、適切にこなしています。