おれの舞台 公演情報 劇団たいしゅう小説家「おれの舞台」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    すっごいジレンマ
    バタバタしたり、下手糞だったりした方が素晴らしいとは…。

    ネタバレBOX

    干されかけた俳優や自ら諦めかけた俳優、さらにずぶの素人などを集め、売り込みのために以前送られてきて、たまたま手許にあった脚本家志望の脚本を元に、今日の今日芝居を打とうというのですから、素人臭かったり、練習不足でバタバタになったり、間が悪かったりすることがリアルで素晴らしい演技ということになりますが、本当に下手っぴでいい加減な筋書きで、本番中に中断もあったりして素晴らしかったですぅとも言い難く、ジレンマに陥ってしまいました。

    サイコドラマの手法を使った心理療法を受けたかのような効果があり、みんなが素をさらけ出すことができました。その結果、喧嘩別れした元恋人同士は復縁でき、他の人たちも目標に向かって頑張ろうということになりました。ただし、エイリアン役のエイリアンと、M16星で演劇指導をすることになった殺人犯役の殺人犯の二人を除いて。

    ところで、殺人犯が俺の舞台だと叫んだときはオオッと思いました。本の中の登場人物が筋書きを変えようと作家に働きかけることはよくありますが、俳優が芝居を終わらせないように筋書きを変えようとするのは斬新で、芝居を続けている限りは誰も介入できず、警察にも捕まることがないという風な世界観に魅了されました。

    0

    2013/04/16 10:46

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大