イキヌクキセキ~十年目の願い~ 公演情報 NoH-Ra「イキヌクキセキ~十年目の願い~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    ストレートプレイに近い音楽朗読劇
    音楽朗読劇と題された公演でしたが、ちゃんとしたセットが作られていて、本を手にしないで演技をするシーンが結構あり、音楽の比重はあまり高くなくて、普通の芝居に近い内容でした。

    3.11の津波で両親を失った少女が、自身を引き取って育ててくれる新たな両親に対して心を開いて行く様子を、幽霊になった両親が見守るという物語で、涙を誘う分かり易い話でしたが、心理描写に深みが無くて表面的に感じられました。

    真っ白なセットに映像を投影していて、両親が等身大で映し出される場面が何度もありましたが、両親役の2人が舞台上にいる状態でトリック的効果を用いるわけでもないのに映像でも出てくる意図が分かりませんでした。

    メインキャラクター以外に十数名のアンサンブルがいて、冒頭の地震のシーンでは真っ暗な客席の通路で小型のランプを振り回し、切迫感が表現されていました。ニュースの音声は説明的過ぎて不要だと思いました。ラストの歌の時にアンサンブルの人達が客席に出て来て観客に歌わせようとするのは無理があるように感じました。

    両親2人だけが本を持って演じ、他の出演者は普通に演じていたのですが、両親を演じた小倉久寛さんと市毛良枝さんは雰囲気は良かったものの、しばしば台詞を噛んでいて残念に思いました。新良エツ子さんの歌が素晴らしかったです。

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    2013/04/15 10:01

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