過大な評価癖 公演情報 多少婦人「過大な評価癖」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    別れ
     別れも中々曲者。さっぱりすっきりとは中々行かないものらしい。同棲していた二人。別れることになったが、互いに誤解していたり、わり切れなかったり、別れがたかったりという部分も、未だ持ち続けながら。
     男は、窮地に立つとたいてい女性を頼る。頼って甘える。では頼られた女性はどうするのか?

    ネタバレBOX

     押入れに逃げる。この作品ばかりではなく、劇団三重丸の作品でも、押入れはキーになっていたことが、何度もあるし、他の女性作家の作品にも押入れが、隠れ家というか、夢を繕う場所や避難所として機能しているものがあったように思う。今作の作家は男性だが、女性劇作家の作品のキーに押入れが登場しやすいのは、男から甘えられ、頼りにされる女性という性の逃げ道は、その母の子宮ではないか、と思うのである。その象徴或いはメタファーこそ、押入れなのかも知れぬ。

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    2013/04/12 00:13

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